HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

可憐な見た目だけど意外とたくましい?ヒースで美白効果をゲット

【七十二侯/夏至・次侯】
菖蒲華(あやめはなさく)    6/26~6/30頃

皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「菖蒲華(あやめはなさく)」、アヤメをはじめカキツバタやショウブなどアヤメ科の花が美しく咲く頃です。「いずれあやめか杜若(かきつばた)」とはよく言ったもので、どちらも優れていて優劣がつかず選択に迷うことの例えです。


 

言葉通り、非常に姿かたちが似ていて見分けがつきにくいアヤメ・ハナショウブ・カキツバタですが、まず5月上旬にアヤメから咲き始め、続いて5月中旬にカキツバタ、5月中旬から6月下旬になるとハナショウブが咲き出します。つまり「菖蒲華(あやめはなさく)」の“菖蒲”とはハナショウブのことを指しているのだと思われます。

 

 

これら三つの見分けるポイントは、花弁のつけ根を見ることです。どれも紫色の花をしていますが、アヤメには網目模様・ハナショウブには黄色い菱形模様・カキツバタには白く細い線が入っているのが特徴です……と聞いても私には見分けがつく気がしないのですが……。笑 いずれにせよ美しい花が咲き続ける良い季節です。そんな美しさにあやかるため、本日は優れた美容効果があるとされるこちらのハーブティーをご紹介いたします。

 

 

ヒース

 

アフリカ・ヨーロッパ原産のツツジ科エリカ属の常緑低木・ヒースです。実はヒースの他にも「ヘザー」や「エリカ」とも呼ばれるのですが、明確な分け方は不明なのだそうです。また“ヒース”は元々「イギリス北部、アイルランドなどにおける平坦地の荒地」のことを指します。砂の飛散を抑えるようにこの表地に生えていた植物をヒースやヘザーと呼んだという説もあるようです。

 

 

ヒースは約600種以上の野生種が存在します。園芸品種も多くあり花形や花色が多用なことから、鉢植えや地植えどちらでも楽しむことができるだそうです!砂地のような荒涼とした土地でも育つくらいなので、かわいい見た目なのに強そうですよね。ギャップ萌えですね。
ヒースティーはこのかわいい花の部分を煎じて飲用します。ではヒースティーの効能を見ていきましょう。

 

美白に導いてくれる!

ヒースティーにはアルブチンという成分が含まれているのですが、これはハイドロキノンと呼ばれる成分にブドウ糖が結合してできたものです。ハイドロキノンは美容が好きな方なら耳にしたことがあるかもしれない美白成分です。シミやくすみの元になるメラニンが活性化する際に起こる酵素チロシナーゼを抑える働きがあるので、シミ予防・色素沈着の改善に効果があると言われています。
またアルブチンは利尿作用や殺菌効果を持っているので、尿路感染症を予防する効果も期待できます。

 

抗酸化作用もバッチリ

カロテノイドの一種・カロテンの効果で抗酸化作用が確認されています。そのため動脈硬化の予防や、粘膜を丈夫にする働きによる免疫力アップ効果にも期待ができると言われています。
またミネラルも豊富に含まれており、こちらにも抗酸化作用や免疫力アップ効果、また精神・肉体面の強壮や疲労回復効果にも期待ができるのだそうです。

 

美容に嬉しい成分も!

ヒースティーに含まれるフラボノイドの働きで鎮静作用による不眠の緩和にも期待ができるのだそうです。ヒースティーは香りも味も薄いため、ブレンドして飲用するのがおすすめです。同じ不眠改善効果を持つカモミールエルダーフラワーなどを合わせた安眠ブレンドはいかがでしょうか?しっかり睡眠を取ることで美容効果も高まりますよ!

 

 

ヒースティーは適量を飲用する分には禁忌がないお茶とされています。

ヒースのようにかわいく強くなるために、ゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2022/6/30(木)22:00頃にに更新予定です。