HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

白く可憐なリラックスハーブ・見た目も香りも楽しめるカモミールティー

【二十四節気】大寒(だいかん) 1/20~2/3頃

皆さまこんばんは。1/20~は二十四節気「大寒(だいかん)」、1年で一番寒いとされている頃です。ただ、春夏秋冬の四季の冬の一番最後ともされており、大寒の次の立春からは暦の上では春、始まりの季節なんです。
それを表す言葉として「三寒四温(さんかんしおん)」があります。3日寒い日が続くとその後には4日暖かい日が続く……というのを繰り返しながら、少しづつ春に近づいていく様子を表したものです。ただ、私のイメージでは「匍匐前進(ほふくぜんしん)」の方が合っているような気がします……。

春を待ちわびながら眠る夜の長さを持て余してしまう時、このハーブティーがおすすめです。

 

カモミール

和名では「カミツレ」でおなじみのキク科のハーブ・カモミール。一年草のジャーマンカモミールと多年草のローマンカモミールがありますが、ハーブティーではジャーマンカモミールを使用することが多いようです。カモミールティーは青リンゴのようとも言われる甘く芳醇な香りが特徴で、ノンカフェインで飲みやすいことからファンの多いハーブティーでもあります。

化粧水でもカモミールを使ったものがあるように、内用・外用どちらにも効果があると言われる優れた効能があるんです!

 

甘い香りでリラックス効果が絶大!

カモミールティーに含まれるアピゲニンが自律神経を整えることで、不安を和らげ気持ちを落ち着かせてくれる働きがあります。眠りにつく1~2時間前の飲用に効果があると言われています。
実はジャーマンカモミールは紀元前1500年以上も前から古代エジプトで安眠薬として重用されていたのだそうです!

 

鎮痙作用で胃腸の調子も整える

アピゲニンのもう1つの効能、鎮痙作用により、胃腸の調子を整える効能も期待できるとされています。また胃腸の粘膜に対する抗炎症作用もあるため、食べ過ぎた日の夜など胃に不快感のあるときに飲むのもおすすめです。

 

身体もぽかぽかに、冷え性の改善効果

自律神経の乱れを調整してくれるため、リラックスすることで副交感神経が優位に働き血管が拡張することにより冷え性の改善にも繋がると言われています。また、ホルモンバランスが整うことで生理不順にも効果的とも言われています。

 

鎮痛効果や抗炎症作用もある万能薬!

カモミールティーの鎮痛効果は頭痛、歯痛、神経痛、月経痛などの痛みやかゆみ全般に効果があります。またドライハーブを浴槽に入れて入浴剤にすると、アズレンの抗炎症作用で傷・湿疹・やけどに効果があるとも言われています(※この場合、市販のお風呂用ドライハーブを使う方が経済的です)。

 

 

カモミールはキク科のため、キク科のアレルギーがある方は飲用を控えましょう。またカモミールティーには子宮の収縮を促す作用や筋弛緩作用があるため、妊娠初期~中期の妊婦さんの飲用も避けてください。
安眠効果を求めて飲用する方はカフェインの入っている紅茶とのブレンドティーではなく、100%のカモミールティー(ノンカフェイン)を選ぶことをお勧めします。苦みが気になる方はミルクティーにすると飲みやすくなりますよ!ちなみにバレリアンの時にもおすすめしたハーブ専門店・enherbさんの「ぐっすりおやすみしたい時に」というブレンドティーにもカモミールがブレンドされています(ただしバレリアンが強め)。

心も身体もリラックスして、夜はゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2022/1/19(水)22:00頃に更新予定です。