HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

野菜としてもハーブティーとしても優秀素材!アーティチョークでインナーケア

【七十二侯/小雪・次侯】
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう) 11/27~12/1頃

皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」、冷たい北風が木々の枯れ葉を落とす頃となりました。“朔風”とは北風のことで、すなわち木枯しを指します。「朔」という字は「はじめ」や「元へ帰る」という意味でも使われますが、十二支を方角に当てるた時に子 (ね) の方角は「北」となり、子は干支の最初に位することから、やがて「朔」は「北」を指すようになったのだそうです。

 

 

 

コロナ禍の年末は何回目でしょうか?以前に比べ「ニューノーマル」と呼ばれる生活様式もだいぶ浸透し、感染対策をしっかりすることで時短営業のお店も減ってきているような気もします(もちろん完全に以前のような状況には程遠いですが)。もしかしたら今年は小規模ながら忘年会を……という方もいらっしゃるかもしれませんね。久々に集まって飲むお酒、おいしいけれども飲み過ぎて身体を壊してしまっては元も子もありません!そんな危険性のある方に、本日はこちらをご紹介します。

 

 

アーティチョーク

 

キク科チョウセンアザミ属のアーティチョークです。和名はチョウセンアザミといい、アザミの種類の中でも大型のものになります。実はこのチョウセンアザミの若いつぼみが

 

 

ヨーロッパでは春野菜として食される“アーティチョーク”なのです。しかしハーブティーとしてある目的のために飲用するのは、主にインドやベトナムなのだそうです。ではその効能をさっそく見ていきましょう。

 

 

飲まれる前に飲んでおけば安心⁉

アーティチョークの葉に含まれるシナリンという成分は主に肝臓に働きかけます。そのため肝臓が作る胆汁の分泌を促進して消化を助ける効果・コレステロールを下げる効果・肝臓の傷などの再生を助ける効果などに期待ができます。すなわち“二日酔い防止”のために飲用されていたと考えられるのです。
※ただし近年の研究で「肝臓に働きかけるが二日酔い防止効果があるとは言い切れない」との結果が出ているらしいです。。。ちなみにそんなときの代替としておすすめなのがウコンです。
またスコルモシドの働きによって、肝臓に働いて胆汁の分泌を促し消化を助ける効果があります。胆汁は血中コレステロールから作られるので、胆汁を肝臓に作らせることによってコレステロールを下げているのではないかと言われています。

 

動脈硬化も防いでくれる

アーティチョークに含まれるルテリオンには悪玉コレステロールが酸化されて酸化LDLになるのを防ぐ効果があると言われています。酸化LDLは血管の壁に付着して動脈硬化を引き起こすもとになるので、つまり動脈硬化を防止する効果があると言い換えられます。

 

血圧や血糖値の改善にも

アーティチョークに含まれるカリウムは体外に排出される時に塩分を同時に持っていくため、利尿作用と高血圧の改善が同時に期待できます。また水溶性の食物繊維・イヌリンが消化器内でゲル化して、糖分の急激な吸収を抑えたり腸の蠕動運動を活発化したりするので、血糖値の急激な上昇を抑えたり便秘を改善効果もあると言われているのです。

 

 

 

アーティチョークティーは胆汁を分泌するため、胆石の方は飲用を避けた方が良いと言われています。またカリウムが腎臓に負担をかける恐れがあるため腎臓が悪い方も飲用を避けましょう。

内臓からしっかり労わったら、ゆっくりと良い夢が見られますように。

次回、最終回は2022/12/1(木)22:00頃に更新予定です。