HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

ウコンのパワーはアルコールを飲む方も飲まない方も借りるべき!

【七十二侯/大雪・末侯】
鱖魚群(さけのうおむらがる) 12/16~12/20頃

皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「鱖魚群(さけのうおむらがる)」です。海で大きく育った鮭が群れをなして故郷の川に上がっていく頃。1~5年を海中で過ごした後、不思議なことにほとんどの鮭は生まれた川に戻ってくるのだそうです(どうやら鋭い嗅覚によるものとのこと)。そして遡上の後産卵をし、次の命を育んでゆくのです。

一方その頃人間界では1年間の溜まったストレスを発散させたり、普段はおとなしいあの人がお酒の力でやたら饒舌になったり、その様子を生温く見守ったりする『忘年会』という大イベントのシーズンです。昨年はオンラインで済ませたりこのご時世だから未開催のところも多かったと思いますが、今年は多少小規模な忘年会は行われるのでしょうか……既に新種の変異株の存在が確認されているので動向が気になるところです。お酒を飲まれる方はこちらのハーブの力を借りたことがあるかもしれません。私はもちろんあります。

 

ターメリック(ウコン)

 

鮮やかな黄色のスパイス・ターメリック。東インド原産のショウガ科ウコン属の植物です。日本ではウコンと呼ばれ、着色料・香辛料として利用されてきました。カレーに欠かせない黄金のスパイスですね。その効能はおなじみの二日酔い防止に留まらず、お酒を飲まない方もターメリックティーを飲むことで様々な恩恵が受けられるのです!

ちなみにウコンには秋ウコン・春ウコン・紫ウコンなど種類があるのですが、クルクミンが多く含まれているのは秋ウコンです。春ウコンはクルクミン含有量が秋ウコンよりは劣るものの、精油成分やミネラルを豊富に含みます。紫ウコンはクルクミンをほとんど含みませんが精油成分を多く含み、消化不良の漢方薬などに使われます。

 

肝臓機能の回復を促進

秋ウコン・春ウコンに含まれるクルクミンには二日酔いの原因であるアセトアルデヒドの分解速度をを促進する効果があると言われており、これが「二日酔いにはウコン」と言われる所以です。ただし一番効く二日酔い防止は”飲み過ぎないこと”であることを忘れてはいけません。(自戒の念も込めて)

 

健胃作用もあり

春ウコン・紫ウコンの精油成分は精油成分により胃腸を整え胃腸内のガスの排出を手伝ってくれます。特に紫ウコンは漢方薬にも配合されています。

 

動脈硬化の予防・ガンの抑制効果も⁉

さらにクルクミンはコレステロール値を抑え悪玉コレステロールの酸化を防ぐことから動脈硬化の予防効果も期待されます。クルクミンの抗酸化作用はガンの原因となる活性酵素を抑制すると考えられており、これがガン予防になるのではないかと近年研究が進められているそうです。まさに黄金の価値があるクルクミンパワー……!

 

過剰摂取・長期摂取は消化管障害を起こす可能性があるので避けましょう。また鉄分を多く含むので、鉄分の摂取制限がある方もおすすめしません。秋ウコンは胃潰瘍、胃酸過多、胆道閉鎖症の方は摂取を避けてください。血液凝固抑制剤などの薬を飲まれる方は医師と相談するようにしましょう。

 

 

そういえば付いてしまったカレーの染みは日光に当てると薄くなると聞いたことがありますが本当なのでしょうか。身体にはいろいろうれしい効果をもたらすターメリックですが、付いてしまった黄色の落ちなさもけっこうパワフルですよね……食べこぼし・飲みこぼしに気を付けておいしく摂取するようにしましょうね!

 

楽しく1年を振り返って、ゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2021/12/18(土)22:00頃に更新予定です。