HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

コアラの完全栄養食・ユーカリは人間にとっても嬉しい効能がいっぱい!

【二十四節気】小雪(しょうせつ) 11/22~12/6

皆さまこんばんは。11/22~は二十四節気「小雪(しょうせつ)」、木々の葉が落ち、北国や山間部では初雪が舞い始める頃となりました。まだ積もるほどは降らないため“小雪”となったとも言われています。とは言え平地でも朝晩だけでなく日中の気温が日に日に低くなって(来ているような気がして)います。
ちょうどお歳暮の準備に当たる時期ですね。昔は正月準備を始める12月13日頃の「正月事始め」を過ぎてから12月20日くらいまでに贈るのが慣わしでしたが、現在は11月末頃から贈りはじめるのが一般的になっています。

 

お歳暮だけでなくクリスマスケーキやおせちの予約なども11月のイベントになりつつありますよね(うちだけ?)。迫りくる年末感、近づく本格的な冬の気配。ただでさえ忙しい方は体調も崩しがちな、でも今崩してはまずい!そんな季節の到来です。健康管理がマストな方に向けて、本日は今の時期におすすめのハーブティーをご紹介します。

 

ユーカリ

 

フトモモ科ユーカリ属の常緑高木・ユーカリです。“ユーカリ”という名は属名の英語読み「ユーカリプタス」を短縮したものなのだそうです。ちなみに語源はギリシア語のeu-(真に・強く・良く)+ kalyptós(…で覆った)、つまり「良い蓋」をラテン語化したもの。蕾のがくと花弁が合着して蓋状となること、あるいは乾燥地でもよく育って大地を緑で被うことに由来して命名されたとされています。

 

 

 

ユーカリと言えばセットで思い浮かぶのはコアラですよね。この画像のようにコアラが食べているユーカリはロブスタ・プンクタータ・カマルドレンシスといった約30種類に限られているのだとか。と言うのも、ユーカリの葉には水分・脂質・糖分・タンニン・タンパク質・カルシウムなどの成分がバランスよく含まれているため、コアラの完全栄養食と言えるからなんです。
が、コアラは高等動物としては珍しく、きわめて偏食性の高い動物。実はコアラは600種類以上あるユーカリの中で、選ばれし約30種類しか食べないのだそう!(その理由は解明されていないんだとか……)ユーカリはコアラにとってだけでなく、人間にも様々な効能を与えてくれるハーブティーです。では
さっそく見ていきましょう。

 

 

今の季節に嬉しい抗菌・抗ウイルス作用

ユーカリの香り成分の一種・シネオールには炎症を緩和させる働きがあるため、風邪などによるのどの痛みや炎症を抑えたり、花粉症による鼻づまりを解消してくれたりと、呼吸器系の疾患に対して強く効果を発揮します。冬になるとよく風邪をひく……と言う方には特におすすめです!

 

胃腸もスッキリさせてくれる

葉緑素の一種・クロロフィルは食物繊維の1/5000の細かさのため、小腸のひだの奥の汚れまでキレイに掃除してくれます。有害物質であるダイオキシンや鉛・カドミウムを体内から排出してくれるため、デトックスの効果も抜群です。またクロロフィルには酸素を体中に送り届けて貧血の改善する効果・胃の粘膜を保護してくれる健胃効果・体内のコレステロール値を下げる効果なども期待できます。

 

コアラにとって良い成分は人にも良い!

ユーカリに多く含まれるミネラルはカリウムやカルシウムです。カリウムには余分な水分や老廃物を排出する効果があります。これによってデトックス効果、特にむくみの解消や改善に効果があると言われています。またカルシウムは骨や歯を作る成分として有名ですが、そのほかにも精神を安定させる効果があるので、イライラの解消・不眠症の改善などにも期待できます。

他にもポリフェノール類が豊富なため、高い抗酸化作用と優れた整腸作用があり老化を防止するアンチエイジングの効果にも期待ができます。

 

 

ユーカリティーはノンカフェインで副作用もないお茶ですが、やはり多量の摂取はおすすめしません。適量を飲用するようにしましょう。

慌ただしい時期ですがしっかり風邪や感染症を予防して、ゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2022/11/21(月) 22:00に更新予定です。