HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

オレガノで食欲の秋に向けた胃腸メンテナンス!

【七十二侯/秋分・末侯】
水始涸(みずはじめてかるる)   10/3~10/7頃

皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「水始涸(みずはじめてかるる)」、稲穂が実りの時を迎えるこの時期は、畦の水口を切って田を乾かし、稲刈りに備える時期でもあります。稲穂は頭が垂れ、黄金色に輝く田が秋の深まりを感じさせます。

 

 

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」とは稲が実を熟すほど穂が垂れ下がるように、人も学問や徳が深まるにつれ謙虚になることを表した諺です。おいしい新米が出回る秋、私たちは農家の方々が丹精込めて作ってくださった大地の恵みをおいしく享受することで、最高級の敬意を表したいところです。お米だけでなく「実りの秋」「食欲の秋」を満喫するためには胃腸のコンディションを万全に整えておきたいところです。そんなわけで本日はこちらのハーブティーをご紹介します。

 

 

オレガノ

 

ヨーロッパ原産、シソ科ハナハッカ属の多年草・オレガノです。別名をワイルドマジョラムと言い、先日ご紹介したマジョラムの近縁種にあたります。ワイルドの名の通り、マジョラムよりも野性的で性質も丈夫です。利用のされ方もマジョラムに似ていて、クセのある香りが特に肉料理やチーズ・トマトとの相性が良いため、イタリア料理でよく使われます。

 

 

初夏に淡紅紫色の小花を半球状に咲かせ、ドライフラワーやポプリとしても利用されます。ちなみにフレッシュハーブよりも、乾燥させたほうがオレガノの清涼感のある香りが立つのだそうです。ではさっそくその効能を見ていきましょう。

 

食欲の秋に嬉しい消化促進効果

オレガノの代表的な効能は消化促進効果です。胃腸の調子を整え消化を促す効果があるため、食べ過ぎたときなどに飲用するのが効果的です。食欲の秋でちょーっと食べ過ぎてしまった……という時もオレガノティーがあれば大丈夫!かもしれません。しょうがないですよね、秋は何を食べてもおいしいんですから……。

 

お疲れ気味の方にもおすすめ

オレガノには強壮作用もあり、心身の疲労回復効果も期待できると言われています。また風邪や気管支炎・神経性の頭痛・生理痛などを鎮静させるのにも有効と言われています。季節の変わり目の気温差や夏の疲れが残ったままで風邪をひきやすい方などにもおすすめです。

 

メンタル面もサポートしてくれる

更にオレガノは肉体的な部分だけでなく、精神面にも効果を発揮します。神経が過敏になっているときに気持ちの高ぶりを抑えてくれる効果があると言われています。

 

美容効果にも期待できる

またオレガノにはビタミンC・ビタミンEが含まれているため抗酸化作用によるアンチエイジング効果や血流の改善効果まで期待できるのです。

 

 

 

オレガノは妊娠初期の方の飲用は避け、その他の方も適量を飲用するようにしましょう。

食欲の秋を気持ちよく迎えられるよう、ゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2022/10/5(水)22:00頃に更新予定です。