HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

スパイスの女王・カルダモンで夏バテと無縁の身体作り!

【七十二侯/立秋・初侯】
涼風至(すずかぜいたる)    8/7~8/11頃

皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「涼風至(すずかぜいたる)」、夏の熱い風から秋の涼しい風に変わり始める頃です。まだまだ日中は残暑が厳しい季節ですが、この頃から夕方になると(ほんの少しだけ)涼しい風を感じるようになり、雲の色や形にも少しずつ秋の気配を感じられるようになってきます。早いところだと陽が落ちた後に虫の声を聞くことができる頃かと思います。ちなみに関東に住んでいる私は昨年(2021年)の8月10日に「え、虫が鳴いとる……」とつぶやいていたので、あながち暦は間違っていないのかもしれません。そして「立秋を過ぎると夜は何となく秋の気配(準備段階)を感じるな」とも言ってます。笑


 

とは言え日中はまだまだ猛暑日の予報も出ていますし、30度を下回らないと“涼しい”と言われてもピンと来ないかもしれません。こう連日暑い日が続くとどうしても夏バテなどで体調を崩しがち、食欲も落ちてしまい更に疲れも抜けない……なんてことになる方もいらっしゃるのではないでしょうか?本日のご紹介はそんな方にこそ飲んでほしい、こちらのハーブティーです!

 

 

 

カルダモン

 

ショウガ科ショウズク属の多年草・カルダモンです。別名を『スパイスの女王』『最古のスパイス』と呼ばれるほど歴史のあるスパイスです。実の中に入った種子をスパイスとして使いますが、実から種子を出すとすぐ香りが飛んでしまうため実の状態のまま(ホール)で扱われることが多いのが特徴です。

 

 

カルダモン+お茶、というとスパイスティー・チャイが有名です。いろいろなスパイスを入れて煮出したチャイに比べると清涼感のある爽やかな香りをダイレクトに楽しめるのがカルダモンティーです。その香りに含まれる成分による効能が多岐に渡るため、実はいろいろな方におすすめなのです!ではカルダモンティーの効能をさっそく見ていきましょう。

 

消化促進作用で夏バテ知らず

カルダモンの香り成分の1つである酢酸テルピニルには消化液を出す働きがあるため、胃酸や唾液の分泌促進効果・消化促進効果が期待できます。夏バテで食欲が落ちている方もスパイシーなカルダモンティーを飲用することで食欲が復活し、おいしくご飯が食べられるかもしれません!

 

食後の1杯におすすめ

同じく香り成分の1つである1.8シネオールには口臭予防効果があると言われています。また抗炎症効果があるため、感染症にかかった喉を沈め、咳や痰を切る効果・抗ウイルス作用や免疫調整作用による感染症防止効果などもあると言われています。また同じく香り成分の1つであるα-テルピネオールには抗炎症作用と抗アレルギー作用で鎮咳や喘息緩和効果も期待できます。

 

気管が弱い方にも嬉しい効果

また他の香り成分には気管系への嬉しい作用があると言われています。ピネンは気管支拡張効果、森林の香りと言われるサビネンは鎮咳作用や殺菌作用などが期待できます。

 

更に高いリラックス効果まで!

多くの香り成分に共通して「リラックス効果が高い」という特徴もあります。ラベンダーやベルガモットにも含まれるリナロールには鎮静効果やリラックス効果が、柑橘系の果皮にも含まれるリモネンにはリラックス効果や抗不安効果があると言われています。更に様々な香料のもととなる成分・ミルセンには鎮静効果・睡眠誘導効果・筋弛緩作用があると言われており、誘眠効果が期待できるとも考えられています。

他にも生活習慣病予防効果を持つケルセチンやビタミンB群・ビタミンCなど、様々な効能に期待ができると言われる頼もしいハーブティーなんです!

 

 

カルダモンティーは抗うつ剤・抗凝固剤・アスピリン・胆石薬・過敏性腸症候群の薬を服用中の方は相互作用する可能性があるため、医師に相談の上飲用するようにしましょう。また胆石や胆嚢疾患がある方は悪化する可能性があるため飲用を避けましょう。

夏バテを気にせずおいしいものを食べて、夜はゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2022/8/11(木)22:00頃に更新予定です。