HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

すっきりペパーミントで胃も心もリフレッシュ♪

【二十四節気】啓蟄(けいちつ) 3/53/19

皆さまこんばんは。3/5~は二十四節気「啓蟄(けいちつ)」、暖かさが増した春の陽気に誘われて地中で冬ごもりしていた虫たちが動き始める時期です。「啓」は”ひらく”、「蟄」は”土の中で冬ごもりしていた虫”を表すのですが、春の陽気に誘われるのは虫だけではないようです。雨が降るごとに少しづつ気温が上がり、山では山菜が顔をのぞかせる頃でもあります。

久しぶりに外に出た生き物たちは爽やかな春風や麗らかな春の陽を感じて生き生きしているように見えます。関東では先月末くらいから少しづつですが暖かく春を感じる陽気の日も見られるようになりましたね!二十四節気では啓蟄の次はいよいよ春分。本格的な春の到来となります。そろそろ人間もしていないはずの冬眠から目覚めシャキッとしなければなりません。
なので本日はこちらのハーブをご紹介します。

 

ペパーミント

 

シソ科ハッカ属の多年草・ペパーミントです。和名はコショウハッカ(そのまんまですね)・セイヨウハッカ、実はスペアミントとウォーターミントの交雑種であると言われています。
ハーブティーだけでなく精油やリキュールなどにも使用されますし、身近なところだとデザートなどにグリーンのアクセントとして添えられていたりもするので目にする機会が多いのではないでしょうか?
私は学生時代にアルバイトをしていた某ファミレスでパフェなどに必ずペパーミントを乗せていたなぁ……という遠い記憶を思い出しました。笑

 


家庭でも簡単に栽培できる……というより、種及び地下茎によって爆発的に増えるので、気付いたら庭やベランダにペパーミントのジャングルができていたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?(何を隠そう私の家がそうです)
もし増えすぎてしまった時はハーブティーにして消費してしまうのもおすすめです。気軽に飲めるペパーミントティーの効能を見ていきましょう。

 

スッキリ爽やかな天然の胃腸薬

ペパーミントのすっきりと爽やかな香りの成分・メントールには胃の筋肉を緩めて胃痙攣の症状を改善する・腸の蠕動運動を正常化する・下痢や便秘の症状を改善するなど、胃腸の調子を整える作用があると言われています。そのため食べ過ぎや飲み過ぎで胃腸の調子が悪い時に飲用すると消化を助けてくれる効果が期待できます。
またペパーミントに含まれる精油成分・メントンにもタンパク質の分解・消化をサポートする・胃もたれや食欲不振の改善・消化器官の不調の改善効果があると言われています。まさに天然の胃腸薬ですね!

 

爽やかな香りでリラックス効果も

メントールには鎮静効果・リラックス効果があるとされています。精神的な緊張を和らげイライラを鎮めて心身をリラックスさせてくれるため、無気力や抑うつを改善する精神安定化作用もあり、神経症などにも利用されてきました。たしかにすっきりした中に甘味を感じる香りは嗅ぐと落ち着きますよね。

 

抗菌・抗炎症にも効果的

精油成分・アズレンの働きの1つに粘膜に付着する有害なウイルスや菌を効率的に除去するという作用があるため、抗菌・抗炎症効果も期待できます。そのため風邪予防にも効果的と言われています。

この他にも頭痛や生理痛などの痛みに対する鎮痛効果・胃の神経を麻痺させる作用による乗り物酔いや吐き気の防止効果・麻痺作用や抗菌作用による虫歯や歯痛の緩和効果などがあるとされています。

 

 

ペパーミントティーは刺激が強いので乳幼児の飲用はNGです。また過剰摂取は子宮の筋肉収縮の恐れがあるため妊娠中の方は適量の摂取、または飲用を控えましょう。母乳の出が悪くなる恐れがあるので授乳中の方も飲用を控えてください。
腸の働きが活発になるため下痢気味の方・潰瘍性大腸炎の方も飲用を避けましょう。メントンは血圧を上昇させる効果があるため、高血圧の方は飲用を控えるか医師と相談の上摂取するようにしましょう。効能も多いですが禁忌も多いですね……。

 

胃腸をすっきり整えて、夜はゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2022/3/4()22:00に更新予定です。