HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

台風シーズンの不調はリコリスでリセット!

【七十二侯/秋分・初侯】
雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)   9/22~9/27頃

皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」、春から夏にかけて鳴り響いた雷が収まる頃となりました。この侯は春先の「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」と対になっています。春分に鳴り始め、そして秋分に収まる雷、ちょうど稲が育っていく時期と重なります。そのため昔の人は「稲妻が稲を実らせる」と考えたのだそうです。ちなみに「雷」は “夏” の季語ですが、「稲妻」となると “初秋” の季語となります。

 

雷もそうですが、最近気になるのは日本にもこのところ毎週のように現れる台風。近づくにつれて体調を崩される方もいらっしゃるのではないでしょうか?私も喘息持ちなのですが、台風が近づくとなんとなく呼吸器系の調子が悪くなるので、天気予報で台風が発生すると進路が気になってソワソワしてしまいます。本日はそんなアレルギーをお持ちの方におすすめのこちらのハーブティーをご紹介します。

 

 

リコリス

 

マメ科カンゾウ属の多年生植物・リコリスです。和名をスペインカンゾウと言い、日本でおなじみの「甘草」の一種です。“甘い草”と言うだけあって、砂糖の50倍ほどの強い甘さが特徴です。しかし、甘さの割には低カロリーなので、ダイエット飲料としても用いられています。
※園芸名として知られているリコリス(Lycoris)はヒガンバナ属です。こちらは有毒(球根)で全くの別種です。
ところで「リコリス」という名前を聞いて「サルミアッキの原料……!」と気付いた方はかなりの北欧好きですね?(そもそもサルミアッキって何?という人の方が多い気もしますが)

 

 

この黒い物体、これがサルミアッキです。別名を「世界一まずい飴」というなんとも不憫なネーミングで呼ばれているのですが……実は私も興味本位で口に入れたところ、本当に3秒しか我慢できなかったという、なかなかのお味でした……。しかしサルミアッキが名物であるフィンランドなどの北欧諸国では、子どもの頃から日常的に口にするおやつであり“おいしいお菓子”のひとつとして長年親しまれているそうです。そして古くからのなつかしい味として、大人になってからも愛されている伝統のある飴なのだとか。
見た目も真っ黒でインパクトがありますが、この原材料として使われるのがリコリスなんです。リコリス自体は甘味が強いので食べやすそうなのに、塩化アンモニウムによるアンモニア臭と塩味、そして少々の苦み、またリコリスによる薬の香りとかすかな清涼感がプラスされると、口の中がとんでもなく忙しいことになるわけです……。
でもハーブティーはサルミアッキほどトリッキーな味ではありませんのでご安心を。さっそくその効能を見ていきましょう。

 

喉や胃などの粘膜を保護してくれる

リコリスに含まれる中で最大の特徴でもある甘味はグリチルリチン酸によるものです。このグリチルリチン酸の働きにより胃潰瘍や十二指腸潰瘍の改善・胃炎による胃の痛みの緩和・風邪などの感染症から身体を守り、咳や痰を鎮めるなどの効果があると言われています。またグリチルリチン酸にはアレルギー症状を和らげる効果もあると言われているため、去痰効果と合わせて喘息や気管支炎などの呼吸器系の炎症を鎮めるのにも役立つと考えられているのです。

 

美容・健康効果にも期待

リコリスにはポリフェノールの仲間であるフラボノイドが含まれているため、抗酸化作用が高く細胞を酸化ダメージから防ぐ働きから肌のシミやシワなどのエイジングケア・動脈硬化を防止して健康を維持するなど、美容面にも健康面にも効果が期待できます。
またフェノール系ポリフェノールのクマリンの抗酸化作用によりフラボノイドの抗酸化作用への相乗効果もあると言われています。またクマリンには抗菌作用もあるため、喉の不調にも効果があるとされています。

 

女性特有のお悩みにもアプローチ

リコリスには大豆にも含まれているフラボノイド系の成分・イソフラボンが含まれています。イソフラボンは女性ホルモンの「エストロゲン」に似た作用を持つため、更年期症状の緩和・肌や髪をツヤツヤに保つなど、内面・外面のサポート効果にも期待ができるのです。

 

 

 

 

リコリスは妊娠中や授乳中の方・高血圧、肝臓疾患、低カリウム血症、うっ血性心不全の方・むくみの症状が出ている方は飲用を避けるようにしましょう。

甘いお茶で心身を落ち着けたら、ゆっくりと甘い夢が見られますように。

次回は2022/9/27(火)22:00頃に更新予定です。