HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

リンデンフラワーの甘い香りで不安や緊張をリリース!

【二十四節気】白露(はくろ) 9/79/21

皆さまこんばんは。9/7~は二十四節気「白露(はくろ)」、夜中に大気が冷えることで草花や木に朝露が宿り始める頃となりました。湿度を含んだ空気が冷気に触れてできる水滴は、朝晩の気温が低くなっている証拠です。降りた露はきらきらと光り白く輝いて見えることから、古の人は「白露」と表現したのだそうです。今でも「しらつゆ」は秋の季語として残っています。

 

 

季節の変わり目であるとともに、実際に新学期だったり半期の締めが近づくタイミングだったりと、環境がガラッと変わるタイミングでもある時期ですね。慣れない環境というのは何かと気を使ったり、いろいろ覚えるために脳みそフル回転だったりと心身ともに疲弊してしまいがちです。そんなお疲れ気味の方に、本日はこちらのハーブティーをご紹介します。

 

リンデンフラワー

 

ヨーロッパ原産のシナノキ科シナノキ属の落葉高木・リンデンです。和名はセイヨウシナノキといい、20~30メ-トルにまで成長します。初夏に黄緑色の小さく綺麗な花を咲かせ、ヨーロッパでは街路樹として植えられています。

 

 

ハーブとしての利用や彫刻・楽器の材料、芳香浴など様々な用途に利用できることから「千の用途をもつ木」とも言われています。しかもハーブティーとしての効能は、花葉を乾燥させた「リンデンフラワー」と木部を乾燥させた「リンデンウッド」でも違うことから、使い分けも可能です。本日はこのうち「リンデンフラワー」をメインに効能を見ていきましょう。

 

優れた鎮静作用でリラックス!

精神的なストレスを緩和する働きがあるので、イライラしている時や緊張している時や不安な時に飲むと心を落ち着けるサポートをしてくれる効果に期待できます。心身の緊張を和らげてくれるので、ストレスによる緊張性頭痛の緩和にも役立ちます。その昔フランスでは落ち着きの無い子供にリンデンフラワーティーを飲ませていたといいます。恐るべき鎮静効果……。

 

高めの血圧にも効果あり

リンデンフラワーに含まれるビオフラボノイドという成分には穏やかな血圧調整作用があり、ストレスやイライラを伴う高めの血圧を下げる働きがあるといわれています。そのため、高血圧や動脈硬化・心筋梗塞などの予防にも効果があると言われています。

 

発汗作用で風邪予防も

リンデンフラワーには発汗作用があるため、風邪で熱が出た時などに飲むと代謝を促してくれます。優しい味わいなので、不調の時でも飲みやすくやわらかな口当たりです。

ちなみに「リンデンウッド」の方の代表的な効能は利尿作用や脂肪を分解する効果です。体内の老廃物を排出する働きがあるので、むくみ防止やダイエットにも有効です。
どちらの効能もほしい!という方は両方をブレンドしても飲みやすいのでおすすめですよ!

 

 

リンデンフラワーティーは特に大きな禁忌がないお茶です。飲みやすい風味なのでブレンドするのにも向いています。カモミールと合わせれば“安眠ブレンド”、ペパーミントと合わせれば“冷え性対策ブレンド”など、いろいろなオリジナルブレンドが楽しめます!

 

甘い香りにリラックスしたら、夜はゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2022/9/6(火)22:00に更新予定です。