HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

寝苦しい夜はラベンダーで心身共にリラックス♪

【二十四節気】大暑(たいしょ) 7/22~8/6

皆さまこんばんは。7/22~は二十四節気「大暑(たいしょ)」です。1年で最も暑い期間です。例年だったらちょうど梅雨明け直後くらいです(2022年はまさかの明けて3週間くらい経っておりますが)。梅雨明け直後の10日間は「梅雨明け十日」と呼ばれ、最も暑さが厳しい頃とされます。そこで夏バテを起こさないように「土用の丑の日」にウナギを食べる習慣ができたのだそうです。ちゃんと暦と習慣は理にかなっているのですね~!

 

 

一年で一番暑い時期とは言え、実は暦の上では「大暑」の次からもう秋の候なのです!実際には夏休みが始まりイベントがいろいろあったり(今年開催されるかどうかは微妙な感じになりつつありますが……)夏真っ盛りな時期なのに。でも8月くらいになるとちょっと夕暮れ時の空の感じに風情を感じるようになったりしますよね。
とか言っても結局日中は猛暑だし、何なら夜も暑いしで、ウナギで補ったはずのエネルギーはどこへやら……。せめての夜はぐっすり眠れれば少しは回復するだろうに、エアコンを付けないと暑いし付けたら寒いし、でもタイマーにしたら切れた途端にまた暑くて目覚めてしまう……適温はどこへいったの?というしんどい時期でもあります。今回はそんな寝苦しい時期におすすめのハーブティーをご紹介します。

 

ラベンダー

 

シソ科ラヴァンドラ属(ラベンダー属)の半木本性植物・ラベンダーです。紫色の花が特徴的ですが、白やピンクの花を咲かせる品種もあるのだそうです。でもやっぱりラベンダーと言えば紫色のイメージが強いですよね。“ラベンダー色”は薄紫色を指すことからもわかります。

 

 

 

ラベンダーで特徴的と言えばその香りです。ラベンダーの多くの種は花・葉・茎が細かい毛で覆われていて、その間に精油を出す腺があります。揮発性の油を多く含むため、草食動物はほとんど食べませんが、芳香で蜂などの昆虫を引き寄せます。この油を精製した精油を香料原料とするために栽培されていましたが、合成香料の台頭により天然精油の生成産業は衰退してしまったのだそうです。それでも現在もその芳香は虫だけでなく人間も魅了し、香料としてだけでなくアロマテラピーなどにも用いられていますよね。ではハーブティーとしての効能もさっそく見ていきましょう。

 

甘い香りでリラックス効果絶大!

ラベンダーの香り成分の1つ・酢酸リナリル。甘く華やかな香りのもととなる成分で、神経を落ち着かせる働きがあります。そのため心身をリラックスさせ、ストレスを和らげる・心身をリフレッシュさせ、気分の落ち込みを防ぐ・不眠の解消や改善・ストレスが原因の消化不良や不整脈、高血圧、頭痛などの症状の緩和などの効果が期待できます。
また同じく香り成分の1つ・リナロールの鎮静作用により不安やイライラといった不安定な気持ちを落ち着かせる効果もあると言われています。そしてこれらの香り成分には風邪やインフルエンザといった感染症を予防する効果もあると言われています。

 

巡りも良くしてくれる

同じく香り成分の1つであるクマリンの働きにより、血流を良くして冷え性やむくみを軽減させる・血栓ができるのを防ぎ、脳梗塞や心筋梗塞といった生活習慣病を防ぐ・体内に入った細菌を減らすなどの効果にも期待ができます。

 

美肌もちろん美容効果もあり

ポリフェノールの一種でラベンダーティーの苦み成分のもとでもあるタンニンの抗酸化作用により、肌を引き締め美しく見せる・シミの原因となるメラニンが増えるのを抑えるなどの美容効果や下痢の改善・細胞の酸化を防ぎ、生活習慣病を予防するなどの健康維持効果もあると言われています。

 

 

ラベンダーティーは妊娠初期の方・お子様の飲用は避けましょう。
花と同じく甘く華やかな香りが特徴ですが、味の方は少し苦みがあり甘さは控えめです。苦みが苦手な方はハチミツをちょい足しするのがおすすめです。またカモミールなどと合わせたリラックスできる安眠ブレンドはお休み前の一杯におすすめです。

 

身も心もリラックスして、ゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2022/7/21(木)22:00に更新予定です。