HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

溜まった疲れは持ち越さない!クコ茶で元気に年越し準備

【七十二侯/冬至・末侯】
雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる) 12/31~1/4頃

皆さまこんばんは。12/31~は七十二侯「雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)」です。降り積もる雪の下で麦が芽を出す頃だそうです。

越年草の麦は秋に種を蒔き、翌年の初夏に収穫します。寒さに強いので、辺り一面が雪に覆われていてもその下でひっそりと芽吹き、暖かい春をじっと待っています。すくすくと育ったのち6月頃、黄金色に染まった麦畑は収穫のときを迎えます。

一方、人間界はいよいよ大晦日、新年を迎える準備はもうお済みでしょうか?明日は朝から駆け込みで……という方もいらっしゃいますよね、大丈夫です。私もです。
たとえ準備が終わっていなくても、溜まった1年の疲れは来年に持ち越したくないですよね……。そんなお疲れモードの方におすすめなのがこちらのハーブティーです。

クコ

 

杏仁豆腐の上にちょこんと乗っている赤い果実、クコの実です。東アジア原産のナス科の植物で、秋になると1~2cmの赤い実を付けます。中国では滋養強壮に効くとされ、不老長寿の薬と言われてきたクコの実、ハーブティーには実または葉や根を乾燥させたものを使います。

クコの実は「ゴジベリー」として最近ではスーパーフードとして販売されているものも見かけますよね!世界三大美女の1人・楊貴妃も毎日食べていたともいわれる美容フードなのだそうです。ドライフルーツとしてヨーグルトに入れたりパンケーキに混ぜたり、手軽に取り入れることができるので私たちも真似できそうですね。

 

ビタミン・ミネラルが豊富!疲労回復&美容効果に期待大

クコの実にはビタミン類、特にビタミンB1・B2・Eが豊富に含まれています。ビタミンB群は主にエネルギー代謝・エネルギーの生産にかかわっているため、疲労回復や滋養強壮に良いとされています。またビタミンE(トコフェロール)は抗酸化作用を持つため、老化予防やアンチエイジングにも効果が期待できるのです。またクコの実にはカリウム・鉄・マンガン・銅・マグネシウムなどのミネラル含有量がドライフルーツの中でもトップクラス。小さいながらに栄養豊富なフルーツなのです!

 

実だけではなく葉にも健康サポート効果あり!

クコの葉にはアミノ酸の一種・ベタインやポリフェノールの一種・ルチンが含まれています。ベタインには肝機能の活性作用、ルチンには毛細血管の強化=冷え性の改善効果が期待できます。

 

コレステロール値や血圧を下げる効果も

必須脂肪酸(※)であるリノール酸が含まれているため、コレステロールを体外に排出する効果もあるとされています。

※体内で生成できないため食事から摂取する必要がある脂肪酸

 

今まで杏仁豆腐や薬膳鍋でしか見たことも食べたこともなかったクコの実、調べてみたら思った以上に効能がありました。存在は小さくても真っ赤な色と程よい酸味と甘み、これを活かしてお茶以外でもクコ酒にすることもできるのだそうです!氷砂糖とホワイトリカーに漬けておけば2ヶ月ほどでほんのり赤く色づいたクコ酒のできあがり。寒い冬にはちょっとずつ飲んで身体を温めるというのもよさそうですね。

 

 

 

クコ茶は多量を飲み過ぎると胃腸の弱い方は消化不良や下痢を起こすことがあるのでご注意ください。またナス科の植物なのでナスアレルギーがある方はNGです。ノンカフェインなのですが、妊婦の方・持病がある方は主治医と相談するようにしましょう。

 

2021年の疲れをしっかり取って、ゆっくりと良い夢が見られますように。そして良い初夢が見られますように。

次回は2022/1/2(日)22:00頃に更新予定です。