HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

まさに飲むサラダ!食事プラスマテ茶で健康をキープ♪

【七十二侯/春分・初侯】
雀始巣(すずめはじめてすくう)    3/20~3/24頃

皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「雀始巣(すずめはじめてすくう)」、雀が枯草や藁を集めて屋根の隙間や瓦の下、雨どいなどに器用に巣を作り始める頃です。昼の時間が伸び始める春から夏にかけて繁殖期を迎える雀はこの頃から早朝から夕方までせっせと巣作りをします。そのため「雀の巣」、そして生まれた「雀の子」は春の季語なのだそうです。

それにしても最近は以前に比べて街中で雀を見かけなくなった気がするのですが気のせいでしょうか……?とは言え、”雀”と聞けばあの茶色くてころっとしたフォルムを思い出すことがくらいには身近な存在ですよね。本日は雀のような茶色が特徴のお茶をご紹介します。

 

 

マテ(イェルバ・マテ)

 

南米原産モチノキ科モチノキ属の常緑高木・マテ(イェルバ・マテ)です。日本でも『飲むサラダ』と呼ばれ一時期ブームになった気がしますが、南米では日本でいうところの緑茶のように非常にメジャーな飲み物として人々に愛されています。ちなみにこのマテ茶、「東の茶・西のコーヒー」に加えて『世界3大ティー』と呼ばれているのだそうです。

 

 

日本でお茶を飲むと言うと急須で煎じたスタイルを連想しますが、本場・南米でのマテ茶を飲むスタイルには何種類かあります。画像のように大量の茶葉を入れて金属の茶漉し付きストローで飲む「スィマロン」、”苦マテ”とも言われ濃いコクを楽しめます(ただしストローがめっちゃ熱い)。
その他にもスィマロンに砂糖を加えた「マテ・ドゥルセ(ドーセ)」、紅茶のようにティーポットで入れて飲む「マテ・ティー」、冷水に10分ほど浸して抽出した水出しマテ茶「テレレ」。これらを気分に合わせて飲み分けるのだそうです。

アルゼンチンではスィマロンを飲むときにマナーがあって、1つのカップで回し飲み(!)するのだとか。そして「もういらない」となったら「Gracias!!」とお礼を言って、ごちそうさま宣言をします。このお礼を言わない限り、延々とマテ茶が回ってくるのだそうです。笑 なんとなく普通に飲める「マテ・ティー」スタイルで頂きたいな……と思ってしまった……。
ではマテ茶の効能を見ていきましょう。

 

まさに「飲むサラダ」!の優れた栄養バランス

マテ茶が「飲むサラダ」と呼ばれる所以はその豊富な栄養素からですが、特にビタミン(A・B2・B6)、ミネラル(鉄分・カルシウム・マグネシウム・亜鉛)が含まれていることから、肉食が多く野菜不足になりがちな南米で好んで飲まれているのだそうです。日本でも日常の食事にプラスすることでこれらの栄養素を効率よく摂取できるため、飲用することで歯や骨を強くする・骨粗鬆症の予防・だるさや疲れやすさの改善・代謝の促進・目や皮膚の粘膜の健康維持……etc、様々な効能を期待できるのです!

 

疲労回復効果も期待できる

マテ茶にはフラボノイド系ポリフェノールの一種・ケルセチンとルチンが含まれているため、疲労回復効果が期待できると言われています。またポリフェノールと言えば抗酸化作用。アンチエイジング効果も期待できます。

 

血行促進・ダイエット効果も!

マテ茶に含まれるカフェインに似たアルカロイド・マテインの血行促進・新陳代謝を高くするという作用で冷え性の改善効果やダイエット効果が期待できます。

その他にも脳や腎臓の働きを活性化させ、肝硬変を予防する効能があるとも言われており、貴重な栄養源かつ薬効を求めて南米の方々が飲用する理由がわかりますね!

 

 

 

マテ茶はカフェインが含まれています。そのため妊娠中・授乳中・お子様の飲用は避けましょう。またミネラル分を多く含んでおり薬の吸収を妨げる恐れがあるため、医薬品を服用する時に飲むのは避けましょう。

 

「マテ」で画像素材を検索したらかわいい「待て」が出てきたので思わず保存してしまった。マテ違いだけど。

しっかり栄養補給・疲労回復して、ゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2022/3/24(木)22:00頃に更新予定です。