HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

ポリフェノールたっぷり・ゲットウティーで明日も花のようなスマイル☆

【七十二侯/啓蟄・次侯】
桃始笑(ももはじめてさく)   3/10~3/14頃

皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「桃始笑(ももはじめてさく)」、桃の蕾がほころび花が咲き始める頃となりました。昔は花が咲くことを「笑う」と表現したのだそうです。かわいらしい言葉ですね!確かに桃や梅・桜など、この季節の花々が咲き誇る様子はなんとなく笑っているように見える気がします。ちなみに俳句では『山笑う』という春の季語がありますが、これは芽吹き始めた華やかな山の形容です。

この時期になると平地でも梅の花が見ごろを迎えていますし、今年は桜の開花予想も3月中(※関東です)と早めに”笑う花々”が見られそうです。梅と桜の間くらいには桃の花も笑い始めるでしょうか。本日はそんな”桃”のハーブティーをご紹介します。

 

ゲットウ(月桃)

 

東南アジアが原産、ショウガ科ハナミョウガ属の常緑性の多年草・ゲットウ(月桃)です。ゲットウの呼び方は台湾での現地名で漢名の「月桃」の読みから来たものだそうです。これは花の蕾が桃の形に似ていることが由来だとか。
日本では沖縄・九州・屋久島・種子島に分布します。特に沖縄でサンニンと呼ばれ、生活に密着したハーブとしてよく利用されているそうです。

 

 

毒虫に刺された時に根茎を切り取って火で炙ってから患部にすり込んだり、餅菓子・ムーチ-はこねた餅粉に白糖や黒糖・紅芋などを混ぜてから抗菌・防腐作用があるとされるゲットウの葉で包んで蒸して作ります。子どもの成長を祈願する伝統行事に使われるだそうです。
沖縄ではゲットウティーもよく飲まれているのだそうです。では効能を見ていきましょう。

 

赤ワインの34倍!ポリフェノールたっぷり

ゲットウの特筆すべき成分は何と言ってもポリフェノールです。なんと赤ワインの34倍も含まれているのだとか!赤ワインはポリフェノールを含む食品の代表格で、100mlあたり230mgと含有量も多いのですが、それをも上回る量なのです。
ポリフェノールと言えば抗酸化作用でおなじみ(このブログでは)。肌の老化を防ぎ、潤いやハリを保つ・がん予防・アレルギーによる炎症やかゆみの防止・脂肪の吸収を防ぐ・高血圧を防ぐ・リラックス効果・去痰や咳止め効果など、様々な効能が期待できます!

 

脂肪酸による効果にも期待!

ゲットウティーに含まれる脂肪酸の一種・リノール酸はコレステロール値や血糖値を下げる働きがあります。脂肪燃焼効果や生活習慣病の予防効果が期待できます。リノール酸は必須脂肪酸の1つで体内では生成できないので食事で摂取する必要がありますが、過剰摂取には気を付けるようにしましょう。

 

腸の調子も整えてくれる

食物繊維も含まれているので直接腸に届き、腸内環境を整えてくれる効果が期待できます。またゲットウはショウガ科なので身体をじんわりと温めてくれる効果もあります。暖かくなってきたとはいえ冷え性の方には嬉しい効能ですね。カフェインフリーで妊娠中の方も召し上がれるハーブティーです。

 

 

 

ゲットウティーは禁忌の少ないお茶でお子様や妊娠中の方・授乳中の方も飲用できますが、血圧を下げる効能があるため低血圧の方や血圧を下げる薬を服用中の方は飲用時に注意が必要です。
また多量に摂取するとお腹が緩くなることがあるため、適量を飲用するようにしましょう。

明日もしっかり笑えるように、ゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2022/3/14(月)22:00頃に更新予定です。