HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

女性だけでなく男性にも!ジャスミンの意外な効能

【七十二侯/白露・次侯】
鶺鴒鳴(せきれいなく)    9/12~9/16頃

皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「鶺鴒鳴(せきれいなく)」、秋の空をさわやかに飛んでいくセキレイが「チチッチチッ」と鈴のように高い声で鳴き始める頃となりました。
セキレイは、長い尾が特徴のスマートな小鳥で、羽色は主に「背黒・白・黄」の3種類が見られ、それぞれセグロセキレイ・ハクセキレイ・キセキレイの名が付けられています(画像はセグロセキレイです)。尾を上下に振り、地面を叩くように歩く様子から「石叩き」とも呼ばれています。


 

また、日本神話の伊弉諾 (イザナギ) と伊弉冉 (イザナミ) に男女の交わりを教えたことから「恋教え鳥」とも呼ばれるのだそう。こうした伝説から、セキレイは古来より夫婦円満の御神鳥として崇められており、皇室の成婚時には新床にセキレイの飾りが置かれてきたそうです。今日そんな愛のシンボル・セキレイにちなんだこちらのハーブティーをご紹介します。

 

 

ジャスミン

 

モクセイ科ソケイ属・ジャスミンです。夏になるとむせかえるような甘い香りの花を咲かせるので、香りで気が付く方もいるかと思います。花はもちろん、ジャスミンティーはそれ以上に有名で、コンビニに行けばペットボトルで売られているほど定着しています。ちなみにジャスミンティーは中国で生まれた伝統的なフレーバーティーで、緑茶やウーロン茶の茶葉にジャスミンの花(マリッカ)で香りづけされたものになります。ベースが日本人にもポピュラーなお茶なので、しっかり定着したのかもしれませんね。
さてこのジャスミンには甘い香りだけでなく、ハーブティーとしての効能も備わっています。さっそく見ていきましょう。

 

圧倒的リラックス効果&集中力もアップ

ジャスミンの甘い香り成分でもあるベンゼルアセテートやリナロールは不安な気分や緊張を和らげ、リラックス効果と言われています。特にベンゼルアセテートにはリラックス効果だけでなく、自律神経の緊張を和らげ集中力を高める効果があるため、勉強や仕事の合間に飲めば集中力がアップも期待できます。

 

お口もさっぱり、口臭予防効果も

よく脂っこい食事のあとのお口直しとして中華料理店などではよくお目にかかるジャスミンティーですが、飲むと口の中をさっぱりさせてくれるだけではなく胃腸に働きかけ消化を助ける働きがあると言われています。またベースとなる緑茶や烏龍茶に含まれるカテキンによる殺菌効果があるため、摂取すればお口の中を殺菌し、虫歯や歯周病の予防が期待できます。

 

女性に嬉しい効果がいっぱい!

更にジャスミンにはビタミンCとビタミンEが豊富に含まれており、ジャスミンティー約3杯でりんごの約1個分のビタミンCが摂取できるとも言われています。ビタミンCとビタミンEは同時に摂取すると相乗効果があり、高い美肌効果が得られます。またベンゼルアセテートは不安な気分やイライラを落ち着かせてくれる働きをするため、崩れたホルモンバランスに働きかけ、更年期障害や生理前の気分の落ち込みやイライラといったPMSを改善する効果が期待できます。

 

セキレイもびっくり!なんと媚薬にもなる⁉

ジャスミンの成分の一つであるインドールは発酵食品などにも含まれている動物質な匂いがする物質ですが、このインドールは昔から媚薬に調合されるものとして知られており、実はジャスミンにはインドールが多く含まれています。親密なムードを高めるための“夜のお茶”としてもおすすめです。

 

 

 

 

ジャスミンはベースのお茶にカフェインが含まれる場合があるので、過度の摂取は控えるようにしましょう。

甘く高貴な香りに包まれてリラックスしたら、ゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2022/9/16(金)22:00頃に更新予定です。