過ぎゆく夏の不調はバジルでオールリセット!
【七十二侯/立秋・次侯】
寒蟬鳴(ひぐらしなく) 8/12~8/16頃
皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「寒蟬鳴(ひぐらしなく)」、ヒグラシが「カナカナカナ……」と鳴く頃です。日の出前や日没後の薄暗い時間帯に儚げな声で鳴く様子は過ぎ行く夏を惜しんでいるかのような哀愁さえ感じられます。しかし私が住む関東ではそんなに頻繁に耳にする機会もない気が……。日中のミンミンゼミやアブラゼミは健在ですが、ヒグラシの風情を感じる鳴き声を聞くのは都心では難しくなっているのではないでしょうか?
日中は暑くても少しづつ迫りくる秋の気配。ヒグラシの声もその1つですよね。物事の終わりが見えてくると、やっぱりどうしてもセンチメンタルな気分になりがちです。ただでさえ夏バテ気味の方は心身共にちょっとお疲れが溜まっていたりしませんか?まだ続く残暑を乗り切るためにもおすすめしたいのが、こちらのハーブティーです!
バジル
シソ科メボウキ属の多年草・バジルです。ハーブティーの材料と言うよりは単純に“料理に使うハーブ”として定着していますよね。栽培も簡単なので、プランターや庭で栽培して摘みたてのフレッシュバジルを料理に使われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ちなみにバジルという名前はギリシャ語の「王様」を意味する「バレジウム」に由来して名づけられたとも、伝説の怪物「バジリスク」に由来するとも言われています。
見た目良し・香りも良しでイタリアンをはじめとする様々な料理に使われるバジル。歴史的にも古くから利用されてきたようです。またインドでは「ホーリーバジル」としてクリシュナ神とヴィシュヌ神に捧げる神聖なハーブとされたり、葬儀の際に死者の横にバジルを供えることで、故人が黄泉の国へ無事にたどり着けると考えられたりと、様々な儀礼や迷信と結びつくハーブとされてきました。
また、バジルは葉の他に種子も利用されるのをご存じでしょうか?バジルの種子は水に漬けるとグルコマンナンを多く含むためゲル化します。食物繊維を多く含むことからダイエット補助食品としての利用が有名ですが、実はその昔、このゲル化した種子を目のごみを取るために利用していたのだそうです。そのため和名を「目帚(メボウキ)」と呼ぶのだそうです。
ではハーブティーとしての効能はどんな感じなのでしょうか?さっそく見ていきましょう。
健胃効果で夏バテを回避
バジルに含まれる苦味質の働きにより唾液分泌・胃酸分泌・健胃・強壮など、胃腸の働きをサポートしてくれる効果が期待できます。料理にすればおいしく、お茶にすればその料理を更においしく食べられるようにしてくれるという、何というか投打揃った野球選手のような頼もしさですね!(例え合ってます⁇)
メンタル面にも効く!
バジルのスパイシーな精油成分は脳にも体内にも届くので、精神面・身体面両方の悩みを改善できるのが特徴です。自律神経の調節・ホルモン系の調節・免疫系の調節効果により、イライラや不安・不眠症などの神経系の改善にも効果があると言われています。ここまでくると打って投げるだけでなく走っても早い、3拍子揃った野球選手みたいですね!(本当にこの例え合ってます⁇)
美容面にも効果があるかも
更にビタミン類も含まれているため、シミやそばかすの防止・美肌効果・老化防止・抗酸化作用によるニキビ防止などの美容効果にも期待ができます。もはや選手兼監督レベルの働きです。(もう気にせず読んでください)
バジルティーはこれだけ効能がありながら副作用がほとんどないハーブです。が、何事も適量で抑えることが大事です。特に妊娠中の方・授乳中の方は多量に摂取しないようにしましょう。
おいしい料理にスパイシーなお茶を合わせて、夜はゆっくりと良い夢が見られますように。
次回は2022/8/16(火)22:00頃に更新予定です。