いよいよ夏本番!ニガウリでしっかり夏バテ対策
【二十四節気】小暑(しょうしょ) 7/7~7/21頃
皆さまこんばんは。7/7~は二十四節気「小暑(しょうしょ)」です。梅雨が明け、暑さが本格的になる頃……なのですが、今年に至っては本当に梅雨が明けてしまい、既に本格的な暑さが到来してしまいました。このブログを書いていてやはり旧暦の方が季節の進みが早いなぁと思っていたのですが、ここに来て旧暦と同じくらいの速さで季節が進んでしまいちょっとびっくりしました。笑
7/7~の「小暑」と次の二十四節気「大暑」までのおよそ1か月間は1年で一番暑い期間=「暑中」と呼ばれます。小暑までに出すのが“梅雨見舞い”・暑中の間に出すのが“暑中見舞い”・8/7~の立秋以降に出すのが“残暑見舞い”という区切りになるのだそうです。なんで8月の暑い中に出すお見舞いなのに残暑なんだろう……と思っていた謎が解けました。
一気に気温が上がり夜も熱帯夜、起きていても寝ていても体力を消耗しがちなこの時期ですが、世間的にはコロナも収まったわけでもなくまだマスクは手放せず……。更に空調との温度差にやられたりして夏バテ状態の方もいらっしゃるのではないでしょうか?本日は食べてよし、お茶でも効果あり!の夏バテ対策のハーブティーをご紹介します。
ニガウリ(ゴーヤ)
ウリ科ツルレイシ属のつる性一年草・ニガウリです。一般的には“ゴーヤ”の名で知られるニガウリですが、標準和名は「ツルレイシ」と言います。ちなみにゴーヤとは沖縄の方言で「苦いウリ」を意味するのだそうです。独特の苦みがありますが、大人になると“ビールとゴーヤチャンプルーの組み合わせは夏のご褒美”ということに突然気付いたりします。その瞬間、大人の階段を上った気分になったりします……よね?
ニガウリティーに使うのもこの苦みのある果実と種です。縦割りにしてワタの部分を取り除き(注:種は後に使うので捨てないでください)、果実を薄切りにして天日干し・もしくはレンチンして水分を飛ばします。この乾燥ニガウリと取っておいた種をフライパンで薄茶色になるまで乾煎りしたものを煎じて飲みます。煎ることでほうじ茶に似たほのかな甘みとコクのある味となりますが、ニガウリ独特の風味や香りは残ります(大人の階段部分ですね)。でもこの苦みにも効能があるのです。さっそく見ていきましょう。
むくみの解消にお役立ち
ミネラルの一種・カリウムが多く含まれることでナトリウムの排出を促す・むくみの解消・予防効果が期待できます。しかもお茶にした方が15倍ものカリウムを摂取できるのだそうです!利尿作用により体の熱を冷ますことで夏バテ解消に繋がるとも言われています。
糖尿病・夏バテの予防にも
ニガウリの苦み成分・チャランチンとモモルデシンがインスリンの分泌を促進します。血糖値を下げることにより、糖尿病予防に効果的と言われているのです。
またモモルデシンには健胃効果があること・ビタミンCが豊富に含まれることで免疫力アップに繋がることから、こちらも夏バテ防止に効果が期待できます。
ダイエット・美肌効果もあり!
ニガウリの種に含まれるリノレン酸は、体中で共役リノール酸に変わります。共役リノール酸は効果的に脂肪を燃焼することができると言われているため、適度な運動を行いながらゴーヤ茶を飲むことで、より高いダイエット効果が期待できます。またニガウリに含まれている豊富なビタミンCは皮膚の免疫力を高めることが期待できます。日差しの強い夏はニガウリティーを飲んで、内側からも日焼け対策をしておくことをおすすめします!(←既に6月に日焼けを失敗した人)
独特の風味が苦手という方はペパーミントなどとブレンドするとすっきりと召し上がることができます。
ニガウリティーはカリウムが豊富に含まれているので、腎臓に疾患のある方やカリウムの摂取量を制限されている方は医師に相談のうえ飲用するようにしましょう。また血糖値を下げる薬を使用している方も医師に相談してから飲用するようにしてください。
夏バテせず夏を楽しめるように、ゆっくりと良い夢が見られますように。
次回は2022/7/6(水)22:00頃に更新予定です。