HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

新年度のスタート後はアマチャヅルでリラックス♪

【七十二侯/清明・次侯】
鴻雁北(こうがんかえる)    4/9~4/13頃

皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「鴻雁北(こうがんかえる) 」、ツバメと入れ違いに冬鳥の雁(がん)が北へ帰ってゆく時期となりました。「鴻雁(こうがん)」とは渡り鳥のがんのことですが、「鴻」は”ひしくい”=大型のがんのこと、「雁」は小型のがんを指すのだそうです。
雁は冬の間を日本で過ごし、春夏はシベリアなど北半球の国で子供を産み、また秋になると日本にやってきます。なので秋には「鴻雁来(こうがんきたる)」という七十二侯があります。
青森県津軽地方には民話に基づく春の季語に『雁風呂(がんぶろ)』があります。雁は秋に日本に渡ってくるときに海面に浮かべて休むための小枝をくわえてきますが、浜辺に辿り着くとそれを落としていきます。そして春になると同じ枝をくわえて帰っていくのですが、その際に浜辺に残された枝があることがあります。これは冬の間に亡くなってしまった雁のものです。そして浜の人は供養のためにその枝を燃やして風呂を焚き、旅人にふるまったという言い伝えから来ているのだそうです。

 

 

そういえば本日4/8は花祭りです。「灌仏会(かんぶつえ)」と呼ばれるお釈迦様の誕生を祝う仏教行事が行われる日。なぜ私がそれを知っているかというと、通っていた幼稚園が仏教系のだったもので、小さい頃から4/8は花祭りで甘いお茶(甘茶)が飲める!という記憶が刷り込まれているためかと思われます。笑
ちなみに私が記憶していた甘茶は『ヤマアジサイの甘味変種の若葉を蒸して揉み乾燥させたものを煎じてもの』だったらしいです(調べて知りました)。本日ご紹介するのは私が甘茶の原料だと信じていたこちらです。

 

アマチャヅル

 

ウリ科アマチャヅル属の多年生のツル性植物・アマチャヅルです。一応このアマチャヅルを煎じたものも甘茶と言う場合もあるそうですが、本来の甘茶は上記の方なのだとか。生命力が強く日本全国で自生しているのを見ることができます。茎は他の植物などに絡みつくように成長し、茎の長さは5メートルほどにもなります。

 

 

夏から初秋にかけて円錐状の黄緑色の小花を多数つけた後、直径6~8ミリの球形の液果を付けます。液果は熟すと画像のような黒緑色になります。
アマチャヅルティーは甘茶のようなほんのりした甘さが特徴で、そこから”アマチャヅル”の名がついたそうです。ではそんなアマチャヅルティーの効能を見ていきましょう。

 

新年度のスタートに嬉しいリラックス効果

配糖体のサポニンの働きによりリラックス効果があり、ストレスの緩和・解消に効果があると言われています。サポニンは漢方薬・高麗人参にも含まれている成分で、アマチャヅルには高麗人参に含まれるサポニン・ジンセノサイド11種のうち4種と同じ成分が含まれているのだそうです。その他も合わせて70種類ものサポニンが含まれているため、胃痛や胃潰瘍の予防・頭痛や肩こり、腰痛の改善・動脈硬化や高血圧、糖尿病といった生活習慣病の予防・花粉症やアトピーなどのアレルギー疾患の改善・細胞の老化を防ぐなどの効果も期待ができます。
新年度になり環境の変化でストレスを感じている方にもおすすめです。

 

免疫力アップにも効果あり

ミネラルの一種・有機ゲルマニウムの働きにより免疫力アップ・がん予防・自然治癒力を高めるなどの効果も期待できます。有機ゲルマニウムは高麗人参にも含まれており、同じ成分が多数含まれるアマチャヅルの健康効果が注目されるようになったのはそのためだと言われています。

 

血中コレステロールも減らしてくれる⁉

植物ステロールにはコレステロールの吸収を抑える働きがあります。そのため血中コレステロールの低下や生活習慣病の予防にも効果があると言われています。
また苦み成分でもあるポリフェノール・フラボノイドの抗酸化作用にも生活習慣病の予防効果やアンチエイジング効果が期待できます。

 

 

 

アマチャヅルティーは大量に摂取すると腸運動が激しくなり吐き気や下痢を催す恐れがあるため、適量を摂取するようにしましょう。また糖尿病を患っている方や妊娠・授乳中の方も医師に相談の上飲用するようにしましょう。

新年度のストレスを解消できるよう、ゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2022/4/13(水)22:00頃に更新予定です。