ご飯のお供以外にも!お茶にしても身体が喜ぶハーブ・フキ
【七十二侯/大寒・初侯】
款冬華(ふきのはなさく) 1/20~1/24頃
皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「款冬華(ふきのはなさく)」、厳しい寒さの中で雪の中からフキの花が咲き始める頃です。雪解けを待たずして芽を出すなんて植物の生命力の強さにはただただ感服するばかりですね。人間は朝お布団から出るのでさえ一苦労する時期だというのに……(次の日の朝の気温が氷点下だとわかっている日は「このまま冬眠させてください」と思うこともしばしば)。
そしてこのフキもハーブティーとして取り入れることができるのをご存じでしょうか?
フキ
日本原産のフキはキク科フキ属の多年草、北海道から沖縄まで日本全国に分布しています。フキという名前の由来は諸説ありますが、冬に黄色い花を咲かせることから「冬黄(ふゆき)→フキ」となったとされる説が有名なようです。
花期は3~5月で、葉が地表に出ないうちに花茎が伸び出します。「フキノトウ」で知られる山菜はこのフキの若い花茎を指します。
天ぷらやフキ味噌として食べるとほろ苦さが後を引く、早春ならではの味覚ですよね。葉柄を煮物や和え物・佃煮にしたりと食用のイメージが強いフキですが、ハーブティーとしても様々な効能を持つ生薬として古くから親しまれてきました。
去痰・咳止め効果で喉のお守りハーブ
フキに含まれるポリフェノールの一種・フキノール酸の抗酸化作用により、古来より痰を切り咳を鎮めることで知られています。その他にも呼吸器の機能を円滑にする・気管支粘膜の炎症を鎮めて粘膜の分泌を促してくれるなど、喉や呼吸器系に効果があると言われています。
また抗酸化作用によりメラニンを抑えてシミやそばかすなどを防ぐ・細胞の老化を防ぐことでボケ防止にも効果があるとされています。
ポリフェノール効果でアンチエイジングや病気予防
フキに含まれるもう1種のポリフェノール・クロロゲン酸も抗酸化作用に優れているため、アンチエイジングや生活習慣病の予防も期待できます。
またクロロゲン酸は糖質分解酵素の働きを阻害するので、血糖値が上がるのを防ぎ糖尿病のリスク低減効果も効果があると言われています。
ホルモンバランスを整える!女性特有のお悩みにも
β-カリオフィレンにはホルモンバランスを安定する効果があるため、PMS(月経前症候群)や月経不順・月経困難症等のホルモンバランスの乱れが原因とされる症状の緩和に効果が期待できます。ストレスも緩和してくれる効果が期待できるので気分が優れない時の摂取もおすすめです。
食物繊維で便秘を解消
胃や腸で水分を吸収した食物繊維が膨らむことで腸を刺激し、便通を促進する働きがあるため便秘でお悩みの方にもおすすめです。
この他にもビタミン類・ミネラル類も豊富なので高血圧の予防や動脈硬化・がん予防などの効果もあるとされています。
フキのハーブティーはキク科のため、キク科にアレルギーがある方の飲用は避けましょう。また独特の苦みが苦手な方は玄米茶などの日本のお茶とのブレンドで飲みやすくなりますよ!
白米のお供にしてもおいしいしお茶にすれば身体にも優しいなんて、どれだけ徳が高いハーブなんでしょう。私も朝が寒くてもぐずらないで起きるところから見習っていきたいと思います。
明日の朝はシャキッと起きられるよう、今晩はゆっくりと良い夢が見られますように。
次回は2022/1/24(月)22:00頃に更新予定です。