HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

ルビーカラーの特効薬・ハイビスカスでビタミンチャージ!

【七十二侯/小寒・末侯】
雉始雊(きじはじめてなく) 1/15~1/19頃

皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「雉始雊(きじはじめてなく)」、雉のオスがメスを求めて鳴き始める頃です。全体的に茶褐色なメスと対照的にオスは翼と尾羽を除く体色が全体的に美しい緑色をしており頭部の羽毛は青緑色、目の周りに鮮やかな赤い肉垂があります。繁殖期のオスは赤い肉腫が肥大し、縄張り争いのために赤いものに対して攻撃的になり、「ケーン」と大声で鳴き縄張り宣言をするのだそうです。ちなみに雉の子育てはメスのみで行います。あんまりイクメンではないようですね……。

さて、本日ご紹介するのは雉のオスの目の周りのような鮮やかな赤色が特徴のこのハーブです。

ハイビスカス

アオイ科フヨウ属の低木で和名は「仏桑花(ブッソウゲ)」。フヨウ属の学名・英名が「Hibiscus」であることから、この名前は類似のフヨウ属植物を漠然と指すこともあります。原産地については諸説ありますが、ハワイで多数の交配が行われたため”ハワイの花“というイメージがついたようです。
日本では鉢植えで楽しむことが多いですが、沖縄では花木として地植えの庭木や街路樹に使われており、3m近い高さにまでなることもあるそうです。どこにでもある身近な花として「赤花(アカバナー)」と呼ばれ親しまれています。

実はハイビスカスティーに使われるのはアオイ科フヨウ属のローゼルと呼ばれる食用品種です。

 

ハイビスカスの花と同様に真っ赤な萼(がく)と苞(ほう:蕾を包むように葉が変形した部分)が肥厚して赤くなったものを使用します。美容効果が高いとされているので、召し上がったことがあるという方も多いのではないでしょうか?ハーブティーも鮮やかな赤で、酸味とさっぱりとした味が特徴です。

 

疲労回復効果が絶大!

ハイビスカスティーの酸味はクエン酸によるもの。クエン酸には疲労回復効果やミネラルの吸収をアップしてくれる効果(キレート効果)、筋肉痛を防止する効果があるとされているため、運動後の水分補給時などにもおすすめです。またクエン酸にはクエン酸回路を活性化させ代謝の向上にも繋がる働きがあることから、ダイエットにも効果的といわれています。アスリートならずとも取り入れたいですね!

 

豊富なミネラルで利尿作用も

ハイビスカスティーにはカリウムが豊富に含まれており、カリウムは細胞内外における水分やナトリウムのバランスを調整する役割を持っていることから、余分な水分を尿中へ排出する利尿作用が期待できます。

 

真っ赤な色は視覚機能の維持にも!

ハイビスカスティーにはアントシアニンというポリフェノールも豊富に含まれています。アントシアニンは特に目に良いとされ、眼病予防や視覚機能の維持に効果があると言われています。

 

もちろんビタミンCの美容効果も

ハイビスカスティーに含まれるビタミンCの働きにより、老化現象を引き起こす活性酸素から細胞を守りシミやシワなど肌の老化を防ぐ美容効果が期待できます。リンゴ酸やクエン酸などの新陳代謝を高める働きとビタミンCとの相乗効果により、肌のコラーゲン再生を促進し、美肌効果が高まります。
また、皮膚の炎症を抑える作用もあり、ニキビや吹き出物の治療に民間薬としてハイビスカスティーが使われているところもあります。

 

 

ハイビスカスティーには血圧を下げる作用があり、低血圧や血圧降下剤などを使用している人が飲用すると血圧が下がりすぎる可能性があるため注意しましょう。また酸味が苦手という方ははちみつを加えたり甘みのある他のハーブとブレンドすることで飲みやすくなりますよ!

ハイビスカスティーって赤い!酸っぱい!というだけでも何となく元気が出そうな気がしませんか?寒くてなかなかやる気が出ない時の一杯としても効果がありそうです。今はなかなか気軽に行けなくなってしまったハワイをイメージしながら召し上がってみてはいかがでしょうか?

まだ新年ですがこまめに疲労回復して、ゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2022/1/17(月)22:00頃に更新予定です。