HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

日本古来の頼れる和ハーブ・クズで体の芯から健康に!

【七十二侯/大雪・初侯】
閉塞成冬(そらさむくふゆとなる) 12/7~12/11頃

皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」です。天地の気が塞がれ、本格的な冬が訪れる時期となりました。この頃の重たい灰色の雲に覆われた空のことを「雪曇(ゆきぐもり)」と呼びます。実際にもう雪が積り始めた地域もあるかと思います。

1日ごとに増す寒さ。でもこの頃になると温かいお鍋や旬を迎えるぶりで作るぶり大根などの体の芯から温まるおいしい食事や、温かい湯舟にしっかり浸かるという楽しみがあったりもしますよね!今日はこの時期におすすめのハーブティーをご紹介いたします。

 

クズ(葛)

日本では”秋の七草”としても知られているクズはマメ科最大のつる性植物の多年草です。日本では古来から生薬や食品として愛されてきた植物で、根を干したものを「葛根(かっこん)」と呼び風邪のひき始めに効果があるとされてきました。そう、あの『葛根湯』です。「病人の滋養強壮」とも呼ばれ、寒気はするのにまだ熱が出ない……といった風邪の初期症状の時に飲まれてきました。

 

 

発汗・解熱効果でひき始めの風邪対策に

発汗・解熱作用の他に抗炎症作用も確認されており、風邪以外にも鼻炎や頭痛などの炎症が起こって発熱する病気の急性期(発症後1~2日後)に効果があると言われています。

 

慢性頭痛や肩こりの緩和にも

発熱がなくてもうなじや背中が緊張しているような時に飲用することで、身体を温め緩和してくれます。

 

でんぷんの効果でポカポカに!

根に豊富に含まれるでんぷんの効果が血行を促進、身体の芯から温めてくれます。冬のおやつに葛湯を飲むと本当に温まりますよね!

体が温まることで免疫力アップも期待できることからこの時期に積極的に取り入れたいハーブの1つだと思います。

とろりと優しい飲み口なので飲み過ぎた翌朝、だるさや吐き気がある時などにもおすすめです。ジンジャー(生姜)をちょい足ししたり、甘酒やはちみつをプラスしたりとアレンジ次第で更に飲みやすくなります。体調が悪くて弱っているときには何ともありがたいですね。やけどには十分注意をしてゆっくり召し上がってくださいね!

 

身体の芯からポカポカに温まってゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2021/12/11(土)22:00頃に更新予定です。