秋代表の果物・カキが持つのは医者が青くなるビタミンパワー!
【七十二侯/霜降・初侯】
霜始降(しもはじめてふる) 10/23~10/27頃
皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「霜始降(しもはじめてふる)」、北国からだんだんと初霜が降り始める頃となりました。霜は空気の中にある水蒸気が氷点下に冷えたものに触れてできる氷の結晶のことです。昔は雪と同じように空から降ってくると思われていました。そのため霜は「降る」と言うのだそうです。ちょっとロマンチックなエピソードですね。
霜が降りるようになると、地面近くは氷点下まで下がっています。最近朝晩の冷え込みがぐっと厳しくなり、さすがに洋服・お布団・インテリアも含め、冬支度が進んでいらっしゃるのではないでしょうか?それでもまだ日によって寒暖差や最高気温・最低気温に差があって、何を着たらいいのかわからず、挙句の果てに服装を間違えて風邪をひく……なんてこともありますよね?私は「服装を間違える」を週に3回はやっている気がします……風邪をひかないだけいいとして、そろそろ適温を察知できる能力が欲しいところです。私のようなうっかりミスで風邪をひいてしまったりしないよう、本日はこちらのハーブティーをご紹介します。
カキ(柿)
カキノキ科カキノキ属の落葉中高木・カキです。秋の果物の代表格でもあり、「桃栗3年柿8年」と言われる通り、種蒔きから初回の結実までが長いとされています。ただし日本全国津々浦々で栽培されており、庭木として個人宅でもよく目にすることができる木でもあります。また「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるくらい、栄養価も高いことで知られています。昔から利用されてきたその効能を、さっそく見ていきましょう。
医者も青くなるビタミンCの豊富さ
カキは体内に取り込まれるとビタミンCに変化するプロビタミンCを非常に豊富に含みます。このプロビタミンCは熱にも強いため、ハーブティーにしても効率よく摂取することができます。そのため飲用することで肌荒れを防ぎ、つややかな美肌へ導く・メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ・ニキビや吹き出物を防ぐなどの美肌効果に期待ができるのです。またこれからの季節に嬉しい風邪予防効果もあると言われています。
特有の渋みにも効能あり
カキに含まれるポリフェノールの一種・カキタンニンは渋み成分でもあります。カキタンニンの働きにより抗酸化力を持ち、動脈硬化を予防する効果・高血圧を抑制する効果・収れん作用が腸の粘膜に働き下痢を和らげる効果などがあると言われています。また抗菌・抗ウイルス作用で風邪やインフルエンザを予防する効果にも期待ができるため、プロビタミンCとの相乗効果にも期待ができます。
巡りを良くしてくれる効果も
ミネラルの一種・カリウムの働きにより体内のナトリウムを排出し、血圧を下げる効果やむくみを緩和する効果など、デトックス効果にも期待ができます。またフラボノイド系ポリフェノールのケルセチン・ルチンの働きにより毛細血管を保護し、強くしなやかに保つ効果・血流を整えたり、高血圧を抑制したりする効果などの健康効果があるとも言われています。まさに医者が青くなる健康食材なのです!
カキ茶のタンニンが鉄の吸収を妨げてしまう性質があるため、貧血で鉄剤を服用している方や貧血気味の方は投薬時間と飲用時間を30分以上ずらすなど、注意するようにしましょう。
驚異のビタミンパワーでお肌も身体も整えて、ゆっくりと良い夢が見られますように。
次回は2022/10/27(木)22:00頃に更新予定です。