HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

バーベインで心の霧をすっきり晴らしてリラックス♪

【七十二侯/立秋・末侯】
蒙霧升降(ふかききりまとう)    8/17~8/22頃

皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「蒙霧升降(ふかききりまとう)」、深い霧が立ち込める頃となりました。「蒙霧」とは、もうもうと立ちこめる濃い霧のことをいいます。この時期の早朝、特に前日に雨が降り、空気が湿り気を含んでいる時には、山や水辺に白く深い霧が立ち込め、幻想的な風景が見られることがあります。
そういえば約半年前に「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」という七十二侯があったのを覚えたいらっしゃるでしょうか?“霞”と“霧”に違いはなく、発生する季節によって呼び名が変わるんでしたね。もう秋の候なので、この現象は“霧”と呼ばれます。


 

前侯の「寒蟬鳴(ひぐらしなく)」もなんだかセンチメンタルな名前でしたが、霧が立ち込めるというのもなんだかモヤモヤした気分ですよね……。秋は何となくしんみりする気分を表す名前が多いのでしょうか?そんな霧が立ち込めるような不安な時におすすめなのがこちらのハーブティーです。

 

 

バーベイン

 

クマツヅラ科クマツヅラ属の多年草・バーベインです。和名は「クマツヅラ・バベンソウ(馬鞭草)」などと呼ばれており、日本の野原や山地にも自生しているハーブです。
古代ローマでは祭礼に持ちいるなど、聖なる草とされてきました。学名のVerbena には「祭壇を飾る草」という意味があり.、古代ドルイド僧は、清めの水や占い・予言などに用いたと言われています。他にも魔力があると言われたり、魔除けの草としてヨーロッパの古い文献などにその名が出てくるなど、宗教や呪術に結びつく内容が多く存在するのだそうです。

 

 

日本でもバーベインは神聖な薬草として、何世紀にもわたり万能薬として利用されつづけてきました。現在でも、漢方としての「馬鞭草(ばべんそう)」は煎じた煮汁を使用します。打撲や打ち身・皮膚疾患のときには外用のほか、生理痛など婦人病の軽減のために内服することのできる「自然の薬」として多くの方に利用されています。
葉を乾燥させ茶葉にするとハーブティーとしても飲用できるのですが、ハーブティーとしての効能もさっそく見ていきましょう。

 

 

メンタル面の不調をサポート

バーベインティーは精神的疲労からくるイライラや不安・緊張や憂うつなどの不調や、ストレスが原因での頭痛・食欲不振・不眠など、神経性が原因である心身の不調に効果があると言われています。摂取を続けることによって、これらの精神面の不調に対する抵抗力がアップするとも言われます。

 

胃腸のケアもしてくれる

他にも消化を促す作用や、肝臓の働きを強化する作用もある為、食べ過ぎや飲み過ぎの後に飲用すると効果的です。心身ともに支えてくれるなんて頼もしいですね!

 

女性特有のお悩みにも効果あり

更にバーベインティーには母乳の分泌を促進させ、母乳の出をよくする作用もあると言われています。また産後の情緒不安定などにも有効なので、産後のママのサポートに役立ちます。
また鎮痛作用や鎮痙作用・月経促進作用によるホルモン様作用により、月経痛や月経不順のほか、更年期障害などにも有効とされています。サポート範囲が広いですね……!

 

 

 

バーベインティーは授乳中の方には強い味方ですが、まだ妊娠中の方は摂取しないようにしましょう。また高血圧の方・お子様も飲用を避けた方が良さそうです。

心のモヤモヤが晴れたら、夜はゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2022/8/19(金)22:00頃に更新予定です。