飾るだけではもったいない!クマザサで体の中からすっきりデトックス
【七十二侯/小暑・初侯】
温風至(あつかぜいたる) 7/7~7/11頃
皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「温風至(あつかぜいたる)」、気温の上昇と共に熱い風が吹き始める頃です。梅雨明け頃は湿った暖かい空気が流れ込みやすいため雷雲が発生しやすくなります。そのため突然の雷雨や突風が起こることも。ちなみに“温風”とは南風のことを表しており、この頃に吹く風を「白南風 (しろはえ)」と呼びます。
そういえば明日は7月7日、五節句の一つ・七夕の日ですね。実は日本以外にも中国・韓国・ベトナムなどの中華圏における節供・節日の1つなのだそう。ただ「笹の葉に短冊をつるして願う」というのは日本だけの風習のようです。これは江戸時代に始まった風習で、しかも昔は軒下ではなく屋上に立てていたのだそうです。
七夕と言えば織姫(織女)と彦星(牽牛)が1年に1度だけ天の川を渡って合うことが許されるというストーリーが有名ですが、この織女と牽牛の物語と7月7日との関連性は明らかになっていないのだそう……いろんな文化や情報が交錯した結果、今の形になったのですね。
そして七夕と言えば「さ~さ~の葉サ~ラサラ~」でおなじみですね。一般家庭に笹が生えている確率はそこまで高くないと思うのですが、やっぱり七夕と言えばどうしても“短冊をつるしたい欲”が出て、だけど笹の葉がないのでしょうがなく身近な植木に短冊をつるしたことがあ……りませんか?1回くらいはありませんか⁇
もし今年がまさにそう!という方は、せめてお茶で七夕気分を味わってみてはいかがでしょうか?本日ご紹介するのはこちらです。
クマザサ
アジア原産のイネ科ササ属の多年草・クマザサです。葉に白い隈取りがあることが名前の由来で、漢字では「隈笹」と表記します。特徴になっている葉の白い隈取りは若葉にはなく、葉が越冬するときに縁が枯れて隈取りになるのだそうです。優れた防腐効果があるため、笹寿司やちまきにも使われていることでもおなじみです。
また、笹と言えばパンダの大好物としてもおなじみですが、実はパンダだけではなく人間にとっても優れた効能のあるハーブティーとして飲用することができるんですよ!(パンダが効能を知って食べているわけではないと思いますが。笑)ではさっそくクマザサティーの効能を見ていきましょう。
殺菌作用で口臭をシャットアウト
クマザサに含まれる葉緑素(クロロフィル)の働きが殺菌効果や脱臭作用に繋がるため、口臭の原因となる菌の増殖の抑制効果が期待できます。またクロロフィルは口臭だけでなく体臭や加齢臭の抑制効果もあるとされており、サプリとしても販売されているほどです。食後にクマザサティーを飲用すればお口直し&口臭予防の一石二鳥ですね!
まだある、クロロフィルの効果!
クロロフィルにはコレステロールが血管に付着するのを防ぎ、体外に排出するのを助けてくれる効果があると言われています。そのため高血圧や動脈硬化にも期待ができるとして、現在も研究が進んでいるところです。またクロロフィルは新陳代謝を促進する作用があるとされており、太りにくい身体を作ることにも効果が期待できます。
更にクロロフィルは「緑の血液」とも呼ばれ、貧血の改善に効果があるとも言われているのです。と言うのも、クロロフィルとヘモグロビンの構造がとても似ていて、核が違うだけなのだそう。そのためクロロフィルを体内に摂取すると、クロロフィルの分子構造から核であるマグネシウムが外れる→そこにイオン化された鉄が飛び込み、ヘモグロビンができあがるのです。貧血気味の方にもおすすめのハーブティーです!ちなみにクロロフィルには貧血改善だけでなく、血液をサラサラにする効果もあると言われています。
納得の便秘解消効果
クマザサには不溶性の食物繊維・リグニンが豊富に含まれているため、大腸を刺激する作用があり排便を促して便秘の解消に繋がります。また腸内では善玉菌のご飯となるので善玉菌の増加に繋がり、腸内環境も整えられるので便秘の予防や改善に効果が期待できます。
その他にもクマザサ特有の多糖体・バンフォリンには免疫力アップさせガンを予防する効果があるとして研究が進められています。
クマザサティーはイネ科なので米にアレルギーがある方は飲用を避けましょう。カフェインレスなので、カフェインが苦手な方・お子様でも召し上がれますよ!
年に1度のお願いを思い浮かべつつ、ゆっくりと良い夢が見られますように。
次回は2022/7/11(月)22:00頃にに更新予定です。