HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

サマーセーボリーで夏本番前に胃腸のメンテナンス!

【二十四節気】夏至(げし) 6/21~7/6

皆さまこんばんは。6/21~は二十四節気「夏至(げし)」です。夏至は冬至とは反対に、一年で最も昼が長く夜が短くなる日で、昼の12時の太陽の高さも一年で最も高くなります。「夏に至る」と書くように、夏至を過ぎるといよいよ本格的な夏の到来。これから暑さは日に日に増していきます。夏至は一年で最も昼が長く夜が短い ”日” であるとともに”期間” としての意味もあり、7月6日頃までの約2週間を指します。この時期は、北の地方ほど昼の長さが長く、北極に近い北欧などでは、太陽が一日中沈むことがない「白夜」が起き、夏至祭が盛大に行われます。
南北に長い日本列島でも、北へ行くほど昼の長さが長くなり、冬至の日と比べると、東京で約5時間、北海道の根室では約6時間半も長くなります。

 

 

これから気温が上がり暑さが日に日に増していくわけですが、日照時間は冬に向かって少しづつ短くなっていくわけです。なんだか不思議ですよね……。暑さが増してゆくと心配なのが夏バテによる食欲不振などの胃腸の悩み。更にクーラーを使うようになると冷え性も気になるという方もいらっしゃいますよね。本日はそんな夏の体調不良予防のハーブティーをご紹介します。

 

サマーセーボリー

 

北アフリカ原産のシソ科キダチハッカ属の一年生草木・サマーセーボリーです。ハッカに似た風味と葉が木立のように密集して映える様子から和名はキダチハッカといいます。
食用としてはハーブティーや肉料理・豆料理のスパイスに利用されます。ドイツでは「豆のハーブ」と呼ばれ豆料理には欠かせない調味料とされているのだそうです。コショウが貴重品だった時代にはその代用にもされていたのだそう。乾燥もしくは生の葉を刻んでかけたり、煮込み料理に入れるほか、酢に香りを移してドレッシングにしたり、エルブ・ド・プロヴァンス(フランス・プロヴァンス地方で使われる、いわゆるミックスハーブ)の材料にも利用されています。

 

 

 

実はサマーセーボリーの他にウィンターセーボリーもあるんです。サマーセーボリーが一年生草木なのに対しウィンターセーボリーは多年生草木、サマーセイボリーの方がウィンターセイボリーよりも香味が柔らかく豊かであり、ハーブとしての評価は高いのですが、ウィンターセーボリーは通年収穫できるというメリットがあります。今回はサマーセーボリーの方をご紹介いたします、夏間近なので。ではサマーセーボリーのハーブティーとしての効能を見ていきましょう。

 

 

胃腸のお悩みを解決してくれる

サマーセーボリーに含まれる香り成分・カルバクロールの働きにより消化の促進効果・老化や生活習慣病の原因となる活性酸素の発生を防ぐなどの効果が期待できます。また粘液質の働きで胃腸の粘膜を保護し刺激から守る効果や胃の炎症を抑える効果にも期待できます。食べられないとどうしても体力が落ちてしまうので、食後に1杯飲むだけで夏バテ予防にもなりますね!
しかもカルバクロールには血流を良くして冷え性を改善する効果もあると言われているので、夏バテ悪化の2大要素をどちらも解消してくれる頼もしいハーブティーです。

 

ついでに夏風邪も撃退!

同じく香り成分のチモールには強力な殺菌力があり、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくくする効果が期待できます。ちなみにカルバクロールにも体内に入った菌を殺菌し風邪を防ぐ効果が期待できるので、夏風邪防止のために飲むのもおすすめです。

 

胃腸やお肌の美容効果も

渋み成分・タンニンの働きにより毛穴を引き締め、肌を美しくする・活性酸素の発生を抑え、細胞の老化を防ぐ・悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化などの生活習慣病を予防するなどの美容効果も期待できます。またタンニンには便を硬くし下痢を治す効果もあるとされています。

その他にも鉄が含まれていることによる鉄欠乏性貧血の予防や改善効果・貧血が原因のめまい、立ち眩みなどの症状を和らげる効果もあると言われています。夏になると体力が落ちて貧血気味という方にもおすすめです。

 

 

 

サマーセーボリーティーは特に大きな禁忌はありませんが、刺激があるため妊娠中・授乳中の方やお子様の飲用は控えた方が良さそうです。

 

夏本番を前に体調管理をスタートして、ゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2022/6/20(月)22:00に更新予定です。