HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

魚料理以外にも!フェンネルでお口も胃腸もスッキリ爽やか♪

【七十二侯/立春・末侯】
魚上氷(うおこおりをいずる)  2/14~2/18頃

皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「魚上氷(うおこおりをいずる)」、川や湖に張っていた氷が割れ、氷下を泳いでいた魚が跳ね上がる頃です。春先に薄く張った氷や解け残った氷は「薄氷(うすらい)」と呼ばれ、春の訪れを実感させてくれる風物詩の1つです。暦が立春に変わってから空気や動植物に続き水辺にも続々と春の変化が見えてゆく様は、やはり四季がある日本ならではだなぁと調べながらしみじみ感じます。
そして本日は”魚”が出てきたので『魚のハーブ』としても有名なこちらをご紹介します!

 

フェンネル

 

繊細な羽毛状の葉が特徴のハーブ・フェンネルです。地中海原産のセリ科のハーブで、中国名の「茴香(ウイキョウ)」としてもおなじみのフェンネル。日本にはなんと平安時代には伝わっていたと言われています。

 

 

 

夏頃には黄色くかわいらしい花を咲かせます。
フェンネルには「ブロンズフェンネル」と「フローレンスフェンネル(スイートフェンネル)」の2種類があります。ブロンズフェンネルは耐寒性の多年草で花の後に香りのよい種子ができるのが特徴です。
フローレンスフェンネルは草丈が短い1年草、全草が香草として用いられるイタリアの品種(変種)です。株元が白く肥大化するのが特徴で、家庭でも育てやすいので栽培するのに向いています。肥大化した株元をイタリアでは「フィノッキオ」と呼び、野菜として食用にしています。

 

 

 

スパイスとして利用されるフェンネルシード、種かと思いきや正確にはフェンネルの果実なのです。甘い芳香を持つため料理以外にも製菓に用いられることもあります。

フェンネルが「魚のハーブ」と呼ばれるのは魚の生臭さを消し、脂っこさを消す効果があるためだと言われています。特にイワシやアジ・サバなどの青魚との相性が良いとされているので、これらの青魚を洋風アレンジで召し上がる際にはぜひフェンネルをプラスするのがおすすめです!
ではそんなフェンネルティーの効能を見ていきましょう。

 

古来から使われていた天然の胃腸薬

フェンネルの独特の香りに含まれるフェンコンという成分には消化を促進する効果があるため胃もたれや消化不良の改善効果があると言われています。またお腹のガスを出し腸内の蠕動運動が促進されるので便秘の解消効果が期待できます。お腹の中からスッキリきれいにしてくれるお茶なのです!

 

巡りも良くするデトックス効果も

α-ピネンというファイトケミカルの抗酸化作用で血流を改善することによる発汗効果・腎臓機能を高めて体内の水分量を調節することにより、余分な水分や老廃物を排出しむくみや水太りなどを改善する効果が期待できます。また血流の改善=冷え性の予防・改善効果も期待でき、全身に栄養素が行き渡ることで代謝アップ→エネルギー消費量が上がるためダイエット効果も期待できる、という嬉しい連鎖反応があると言われています。

 

実は「母のハーブ」でもある効能が

香り成分アネトールには女性ホルモンのエストロゲンと同じ働きをするという、植物性エストロゲンとも呼ばれるフィトエストロゲンが豊富に含まれています。女性ホルモンの活性化を促進するため、更年期障害の症状緩和効果や母乳の出をよくする効果があると言われています。

 

 

 

 

フェンネルティーは子宮を刺激する可能性があるので妊娠中の方の飲用は避けましょう。セリ科の植物にアレルギーのある方・交差抗原性があるので、シラカバやハンノキの花粉症がある方も摂取を控えた方が良いでしょう。
スパイシーな風味が苦手な方ははちみつで甘味を足したりブレンドするのがおすすめです。レモングラス・カモミール・ペパーミントなどが高相性ですよ!

まったく触れることなくここまで来てしまいましたが、笑 明日2/14はチョコレートの祭典ことバレンタインデー。贈る方も贈られる方も自分で消費する方も、年に1度くらいは心置きなくチョコレートの甘味を味わう日があってもいいですよね!私は年間300日くらいは味わっている気がしますけど。
これからは食べるたびにフェンネルティーを飲んでプラマイゼロってことに……できませんかね。

内側からスッキリ整えて、ゆっくりと甘い夢が見られますように。

次回は2022/2/16(水)22:00頃に更新予定です。