HERBTEA for MYSELF

美しい日本の四季×体に優しいハーブティーのお話

ウグイスに負けない美声が手に入るかも!カリンで喉ケアを万全に

【七十二侯/立春・次侯】
黄鶯睍睆(うぐいすなく)  2/9~2/13頃

皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「黄鶯睍睆(うぐいすなく) 」、山里で春を告げる鳥・ウグイスが鳴き始める頃です。オオルリ・コマドリと共に鳴き声が美しいとされる”日本三鳴鳥”と呼ばれるウグイス。おなじみの「ホーホケキョ」と鳴くのはオスのみで、理由はメスを誘うため。気象庁ではこのウグイスのさえずりが初めて聞こえた日を『ウグイスの初鳴日』として、梅や桜の開花と共に観測しているのだそうです。
ウグイスの澄んださえずりを聞くと、なんだか耳から春を感じられて嬉しくなりますよね。そんなトレードマークともいえる美声を見習うべく、本日はこちらをご紹介します!

 

カリン

 

中国原産のバラ科の落葉樹の果実・カリンです。のど飴などでもよく見かけますよね!黄色くて香りのよい果実は食用とされますが生食はできないので、ジャムや砂糖漬け・カリン酒など加工して利用されます。漢方では「和木瓜(わもっか)」「木瓜(もっか)」の名で用いられ、生薬としても高い効果を持つとされています。
カリンと混同されやすい果物にマルメロがありますが、マルメロは中央アジア原産・果実の表面に綿毛があります(カリンは表面がつるっとしています)。

 

 

 

カリンの花は4月頃に咲き、短枝の先に3cmほどの淡紅色の花をひとつ付けます。果実は卵形で10cmほど、初め緑色ですが、11月頃には落葉した枝に黄色く熟したカリンの果実を見つけることができます。成熟した果実は表面にロウ状のテカリが出て甘い香りを放つのが特徴です。
漢方としても利用されるカリンの効能を見ていきましょう!

 

古くから喉のお守りとして利用、風邪やインフル予防効果も

カリンというと「喉のお守り」という印象が強いと思いますが、これはカリンティーに含まれるアミグダリンが過熱することでベンズアルデヒドに変化→抗菌・抗炎症作用ができることによるものです。喉の炎症そのものを緩和するほか、細菌やウイルスから身を守り風邪予防になる、咳や痰・喘息を鎮める等の効果も期待できます。また含まれているポリフェノールにはインフルエンザウイルスの抑制効果があると言われています。

 

老廃物を排出、むくみや予防にも

カリンティーにはカリウムが含まれるため、体内の余計なナトリウムを排出し、むくみを予防する効果があると言われています。

 

便秘の解消にもお役立ち

カリンティーに含まれる食物繊維ペクチンが腸の調子を整える・腸の動きを活発にする働きを持つため、便秘の解消も期待できます。

 

爽やかな酸味で疲労回復

クエン酸やリンゴ酸が含まれており、エネルギー代謝促進作用により疲労回復効果があると言われています。

 

他にも高血圧の防止・血行促進・健胃作用などもあるカリンティー。ビタミンCも含まれるため美肌効果も期待できちゃいます!
味も爽やかで甘酸っぱく飲みやすいお茶と言われています。韓国でも花梨茶(モグァチャ)として飲用されているそうです。

 

 

 

カリンティーは完熟した果実を天日干しで乾燥させたものを煮出す飲み方やはちみつ漬けにした果実をお湯で割る飲み方があります。乾燥タイプにもはちみつを入れたり、煮出しの仕上げに生姜をプラスするアレンジもおすすめですよ!

美声のための喉ケアを万全にして、ゆっくりと良い夢が見られますように。

次回は2022/2/13(日)22:00頃に更新予定です。