まだまだ寒いけどヤロウティーで春に向けた準備スタート!
【七十二侯/小寒・次侯】
水泉動(しみずあたたかをふくむ) 1/10~1/14頃
皆さまこんばんは。明日からは七十二侯「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」です。地中で凍っていた泉が動き始める頃とされています。まだまだ地上は凍てつく寒さで(遂に関東でも積もるレベルの雪が降りましたね)、これから1年でもっとも寒い季節である「大寒」がやってきますが、目には見えなくても自然界は春に向けて確実に動いています。
毎年1/8または9~1/11に全国各地では商売繁盛の神様・恵比須様を祭る「十日戎(とおかえびす)」の祭礼が行われます(今年はコロナ禍ですのでどうなんですかね……)。中でも兵庫県の西宮神社の「十日えびす」、大阪の今宮戎神社の「今宮十日戎」、福岡県の十日恵比寿神社の「正月大祭」が有名ですが、ずーっと関東住まいの私は名前しか聞いたことがないんですよね。コロナが収まったらもっと旅行してこういう行ったことがないイベントにも参加してみたいところです。
さて、本日ご紹介するのは春が近づき水が動き出すようにデトックス効果のあるこのハーブです。
ヤロウ
和名ではセイヨウノコギリソウ、ヨーロッパ原産のキク科の多年生植物です。葉がギザギザしたノコギリのようなので付いた和名だそうです。散房状の白くかわいらしい花を付けるのが特徴ですが、黄色・濃い赤・ピンクなど多くの色の品種がありドライフラワーや切り花にしたり、花壇に植えるなど園芸用としても人気があります。
実はその歴史は古く、なんとネアンデルタール人の墓地とされるシャニダール洞窟からは多くのヤロウの花粉が発見されているのだとか!
学名である「achillea(アキレア)」は、ギリシャ神話に登場する英雄「アキレス」に由来すると言われており、アキレスがミュシア王テレフォスの傷を治すのにヤロウの止血効果を利用したという説もあるそうです。
ヤロウの若葉は刻んでサラダの材料とされていたそうです。またイギリスでは湯がいてからバター炒めで食べられていたとも。スウェーデンではフィールド・ホップと呼ばれ、ビールの醸造に用いられていたのだそうです!薬草としても内用にも外用にも使えるハーブで、その効能も多岐にわたります。
胃腸の調子を整え改善してくれる
ヤロウに含まれるフラボノイドの一種・ルテオリンやアピゲニンの持つ抗酸化作用により、胃腸の炎症を抑えてくれる抗炎症効果が期待できます。これにより食欲不振や消化不良の改善効果に繋がると言われています。
血液をサラサラに!デトックス効果も
独特の香りをもつポリフェノール・クマリンには血液をサラサラにし冷え性やむくみを改善する働きがあることからデトックス効果が期待できます。体内に入った悪い菌を退治するとも言われているので体の中から余計な毒素を出したい方におすすめです。発汗効果にも繋がるとされ、熱を伴う風邪や咳、咽頭炎といった感染症を緩和するのにも役立ちます。
女性特有のお悩みにも効果あり!
更にクマリンはエストロゲン(女性ホルモンの一種)と似た働きをするため、更年期障害の症状改善・月経周期の正常化にも効果が期待できます。
香り成分の抗炎症作用で風邪予防にも
ヤロウの香り成分・カズマレンやシネオールには抗炎症作用があるため風邪やインフルエンザ予防やアレルギーが原因のかゆみなどの症状を抑える効果があると言われています。
ヤロウはキク科なので、キク科の植物にアレルギーがある方の飲用は避けましょう。また妊娠中・授乳中・治療中の病気がある方も飲用を控えた方がよさそうです。
少しくせがある風味なので、飲みにくい方ははちみつをプラスしたり他のハーブとブレンドするのがおすすめです。
お正月もひと段落して気が緩むと突然風邪をひいたりしますよね(私だけでしょうか?)。ヤロウティーでしっかりケアしておけば今年の春はいつもよりすっきりと迎えることができるかもしれませんね!
春に向けてのデトックスをしっかりしてゆっくりと良い夢が見られますように。
次回は2022/1/14(金)22:00頃に更新予定です。