真っ赤な生薬・ナツメで気温の変化も長い夜も怖くない!
【二十四節気】霜降(そうこう) 10/23~11/6頃
皆さまこんばんは。10/23~は二十四節気「霜降(そうこう)」、朝晩の冷え込みが更に増し、北国や山里では朝露が霜に変わる時期となりました。二十四節気の最後の秋の侯でもあり、次の侯からはいよいよ冬の侯が始まります。
さすがに10月ともなると日の短さを実感することが増えてきました。晩夏の頃にはまだ日が残っていた18時ともなると、今やすっかり真っ暗です。じきにその時間もだんだん前倒しになってくるのでしょう。夜が長くなり寒さも厳しくなり、身体への負担も増えるこの季節。本日はそんな季節の変わり目に嬉しい効能がいっぱいのハーブティーをご紹介します。
ナツメ
クロウメモドキ科ナツメ属の落葉高木・ナツメです。日本には奈良時代以前に渡来し、以来食用の他に生薬としても利用されてきました。ちなみに似た名前での「ナツメヤシ」は果実が似ていることからそう呼ばれていますが、ナツメとは別種の植物です。
ナツメの実を乾燥させたものを「大棗(たいそう)」、種子を「酸棗仁(さんそうにん)」と呼び、生薬として利用されてきました。ハーブティーとしての利用は日本よりもお隣の韓国で飲まれている「テチュ茶」が有名です。これはナツメの実を砂糖やハチミツと煮たものをお湯で割って飲むタイプのお茶ですが、他にもティーバッグになっているもの・スティック状の粉末タイプのものなど、いろいろなタイプで販売されているようなので、日常的に取り入れやすくておすすめです!中国では『1日3粒のナツメで老い知らず』とも言われるその効能を、さっそく見ていきましょう。
長い夜の味方、不眠の改善効果
ナツメの鎮静作用が神経系にも働くことから、神経衰弱や精神安定・不眠症などに対して有効とされています。ナツメ茶はノンカフェインなので、お休み前の1杯にも最適です。冷え込みが厳しくなるこれからの季節には甘い香りでホッとした気持ちになれそうですね。
女性に嬉しい巡りを良くする効果
またナツメにカリウムが多く含まれるため、血行を促進して冷え性を改善する効果や貧血の予防などの巡りを良くする効果にも期待ができます。体内の「気・血・水」をスムーズに巡らせることが東洋医学の根幹と言われていますが、ナツメは主に「気」「血」を補う温性の薬効を持つと言われています。
まだある!女性に嬉しい効果
ナツメは鉄分・カルシウム・カリウム・マグネシウムといったミネラルや葉酸・ナイアシンなどのビタミンB群、食物繊維なども豊富です。これらの栄養素は妊娠や更年期などの女性特有の悩みを解決してくれるものばかりです。ノンカフェインなので妊婦さんでも飲用することができるのも嬉しいですね!
ナツメ茶はノンカフェインで副作用もないお茶ですが糖質が多めなので、摂取量は2~3杯/1日程度にとどめましょう。
季節の変わり目にしっかりご自愛して、ゆっくりと良い夢が見られますように。
次回は2022/10/22(土) 22:00頃に更新予定です。